日商簿記3級 予想問題「簿記ナビ模試」第2問(勘定記入&語群選択)の解説

第2問 P/L項目とB/S項目の「帳簿の締め切り方」の違いを確認しておきましょう!

 (1)は貸付金の利息にかかる勘定記入の問題、(2)は諸掛り関する語群選択の問題です。

 (1)の貸付金の利息にかかる勘定記入の問題は、前期の取引・当期の取引の仕訳を考えたうえで、問題資料の2つの勘定に入る適切な勘定科目・金額を解答しましょう。

 (2)の諸掛り関する語群選択の問題は、仕入諸掛り・売上諸掛りの処理方法が問われています。第2問だけでなく第1問で出題される可能性も高い頻出論点のひとつなので、間違えてしまった方はテキストに戻ってきちんと復習しておきましょう。

簿記ナビ模試3級の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 見直し
簡単 普通 普通
5分 20分 15分 20分 5分


第2問(勘定記入&語群選択)の解説

問1 勘定記入

模範解答
前受 損益 80,000 受取利息 20,000

 本問は、前期の取引・当期の取引の仕訳を考えたうえで、問題資料の2つの勘定に入る適切な勘定科目・金額を解答しましょう。

記入前の勘定

前期の取引

12月1日の仕訳
(借)貸付金 3,000,000
 (貸)受取利息 120,000
 (貸)当座預金 2,880,000 ※1

※1 3,000,000円-120,000円=2,880,000円(貸借差額)

 貸付時の仕訳です。問題文の「1年分の利息 ¥ 120,000 を差し引いた残額を…」から、貸付時に1年分の利息を受け取ったことが分かります。

3月31日の仕訳
(借)受取利息 80,000 ※2
 (貸)前受利息 80,000

※2 120,000円×8か月/12か月=80,000円

 貸付時に受け取った1年分の利息のうち、当期にかかるのは4か月分(12月1日~3月31日)だけで、残りの8か月分(4月1日~11月30日)は翌期にかかる分なので、8か月分の金額を計算して受取利息から前受利息に振り替えます。

当期の取引

4月1日の仕訳
(借)前受利息 80,000
 (貸)受取利息 80,000

 再振替仕訳は、前期末の仕訳の逆仕訳になります。勘定科目をひっくり返すだけです。

10月1日の仕訳
(借)貸付金 2,000,000
 (貸)受取利息 60,000
 (貸)現金 1,940,000 ※3

※3 2,000,000円-60,000円=1,940,000円(貸借差額)

 貸付時の仕訳です。問題文の「9か月分の利息 ¥ 60,000 を差し引いた残額を…」から、貸付時に9か月分の利息を受け取ったことが分かります。

11月30日の仕訳
(借)普通預金 3,000,000
 (貸)貸付金 3,000,000

 貸付時に利息の全額を受け取っているので、回収時は元本の処理だけになります。

3月31日の仕訳
(借)受取利息 20,000 ※4
 (貸)前受利息 20,000

※4 60,000円×3か月/9か月=20,000円

 貸付時に受け取った9か月分の利息のうち、当期にかかるのは6か月分(10月1日~3月31日)だけで、残りの3か月分(4月1日~6月30日)は翌期にかかる分なので、3か月分の金額を計算して受取利息から前受利息に振り替えます。

 なお、貸付時に受け取った利息は9か月分です。うっかり1年分で計算しないように気をつけましょう。

記入後の勘定

参考問題

 本問では貸付時に利息の全額を受け取っていますが、貸付時ではなく元本回収時に受け取るケースもあります。参考までに仕訳をご紹介しますので、余裕のある方は両者の違いをご確認ください。

前期の12月1日の仕訳
(借)貸付金 3,000,000
 (貸)当座預金 3,000,000
前期の3月31日の仕訳
(借)未収利息 40,000 ※5
 (貸)受取利息 40,000

※5 120,000円×4か月/12か月=40,000円

 決算において、4か月分(12月1日~3月31日)の利息を未収計上します。

当期の4月1日の仕訳
(借)受取利息 40,000
 (貸)未収利息 40,000
当期の10月1日の仕訳
(借)貸付金 2,000,000
 (貸)現金 2,000,000
当期の11月30日の仕訳
(借)普通預金 3,120,000
 (貸)貸付金 3,000,000
 (貸)受取利息 120,000

 元本とともに1年分の利息を受け取ります。

当期の3月31日の仕訳
(借)未収利息 40,000 ※6
 (貸)受取利息 40,000

※6 60,000円×6か月/9か月=40,000円

 決算において、6か月分(10月1日~3月31日)の利息を未収計上します。

問2 語群選択

模範解答

(仕入)

(立替金)

(買掛金)

(発送費)

(売掛金)

 商品を仕入れたさいに発生する費用を仕入諸掛りといい、当社が負担すべき諸掛りを支払った場合は( 仕入 )に含めて処理し、仕入先が負担すべき諸掛りを立て替えて支払った場合は( 立替金 )を計上して処理するか、( 買掛金 )から差し引いて処理する。

 一方、商品を売り上げたさいに発生する費用を売上諸掛りといい、当社が負担すべき諸掛りを支払った場合は( 発送費 )などで処理し、得意先が負担すべき諸掛りを立て替えて支払った場合は( 立替金 )を計上して処理するか、( 売掛金 )に含めて処理する。

解答のポイント

 仕入諸掛り・売上諸掛りに関する問題です。以下の内容をきちんと押さえておきましょう。

  • 仕入時の諸掛り
    • 当社負担:仕入原価に含めて処理
    • 仕入先負担:立替金で処理or買掛金から差し引いて処理
  • 売上時の諸掛り
    • 当社負担:発送費などで費用処理
    • 得意先負担:立替金で処理or売掛金に含めて処理


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