仕訳問題
難度:高・中・低
重要度:A・B
商品運搬用の軽自動車3台( @¥ 1,000,000 )を購入し、代金のうち ¥ 2,000,000 は小切手を振り出して支払い、残額は翌々月から5か月の分割払いとした。なお、購入にともない発生した諸費用 ¥ 60,000 は現金で支払った。
勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
---|---|---|---|
現金 | 当座預金 | 普通預金 | 車両運搬具 |
買掛金 | 手形借入金 | 未払金 | 仕入 |
支払手数料 | 減価償却費 | 消耗品費 | 租税公課 |
解答仕訳
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | ||
---|---|---|---|---|---|
車両運搬具 | 3,060,000 | ※2 | 当座預金 未払金 現金 |
2,000,000 1,000,000 60,000 |
※1 |
※1 @1,000,000円×3台-2,000,000円=1,000,000円
※2 2,000,000円+1,000,000円+60,000円=3,060,000円(貸借差額)
解説
固定資産の購入(付随費用あり②)に関する問題です。
本問は、取引を【車両運搬具の購入に関する取引】【諸費用に関する取引】の2つに分けて考えましょう。
車両運搬具の購入に関する取引
問題文に「商品運搬用の軽自動車3台( @¥ 1,000,000 )を購入し、代金のうち ¥ 2,000,000 は小切手を振り出して支払い」とあるので、車両運搬具の購入代価3,000,000円のうち、2,000,000円を車両運搬具の増加および当座預金の減少として処理します。
車両運搬具の購入代価:@1,000,000円×3台=3,000,000円
(貸)当座預金 2,000,000
また、問題文に「残額は翌々月から5か月の分割払いとした」とあるので、残額の1,000,000円(=3,000,000円-2,000,000円)を車両運搬具の増加および未払金の増加として処理します。
(貸)未払金 1,000,000
諸費用に関する取引
登記費用や仲介手数料など、固定資産を購入するさいに発生する費用(付随費用)は取得原価に含めて処理します。
固定資産の取得原価:購入代価+付随費用
本問は、問題文に「購入にともない発生した諸費用 ¥ 60,000 は現金で支払った」とあるので、諸費用60,000円は車両運搬具の取得原価に含めて処理します。
(貸)現金 60,000
以上、①②③の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

付随費用を購入時ではなく購入後に支払った場合の仕訳は、固定資産の購入(付随費用の支払い)で出題しています。本問とあわせてご確認ください。
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