簿記3級 重要仕訳TOP100 債権の貸倒れ（前期に発生した債権①）

仕訳問題

　前期に発生した売掛金 ￥ 100,000 が貸し倒れた。なお、貸倒引当金の残高は ￥ 150,000 である。

解答仕訳

解説

　債権の貸倒れ（前期に発生した債権①）に関する問題です。

　債権の貸倒れは、債権の発生時期（前期以前or当期）によって処理が異なります。仕訳を考えるさいは、貸倒れた債権がいつ発生したのかを必ず確認しましょう。

• 前期以前に発生した債権の貸倒れ：前期の決算を通過しているので貸倒引当金の設定対象になっています。よって、この債権が貸倒れた場合は貸倒引当金を取り崩して処理し、不足分があれば貸倒損失で処理します。
• 当期に発生した債権の貸倒れ：前期の決算を通過していないので貸倒引当金の設定対象になっていません。よって、この債権が貸倒れた場合は全額を貸倒損失で処理します。

　本問は、問題文に「前期に発生した売掛金 ￥ 100,000 が貸し倒れた」「貸倒引当金の残高は ￥ 150,000 である」とあるので、貸倒引当金を取り崩して処理します。

• 前期以前に発生した債権
  • 貸倒れた金額＜貸倒引当金：全額を貸倒引当金で処理（本問）
  • 貸倒れた金額＞貸倒引当金：貸倒引当金を全額取り崩し、不足分を貸倒損失で処理
• 当期に発生した債権
  • 全額を貸倒損失で処理

前期以前に発生した債権の貸倒れ＆「貸倒れた金額＞貸倒引当金」のケースの仕訳は、債権の貸倒れ（前期に発生した債権②）で出題しています。

また、当期に発生した債権の貸倒れに関する仕訳は、債権の貸倒れ（当期に発生した債権）で出題しています。本問とあわせてご確認ください。

Ｑ＆Ａ

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重要仕訳一覧

1. 仕入取引（全9問）
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10. 各種税金（全11問）
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