簿記2級重要仕訳TOP100 固定資産の減価償却（生産高比例法）【簿記検定ナビ】

仕訳問題

難度：高・中・低

重要度：A・B

　決算において、保有している営業用車両（購入代価￥ 3,000,000、付随費用￥ 300,000、残存価額：ゼロ、総走行可能距離：100,000km、前期末までの走行距離：44,000km、当期末までの走行距離：56,000km、償却方法：生産高比例法、記帳方法：直接法）の減価償却を行った。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金	当座預金	普通預金	未収入金
仮払金	車両	車両減価償却累計額	未払金
仮受金	固定資産売却益	減価償却費	固定資産売却損

借方科目	金額		貸方科目	金額
減価償却費	396,000	※1	車両	396,000

※1 3,300,000円×12,000km／100,000km＝396,000円

　固定資産の減価償却（生産高比例法）に関する問題です。

　本問はまず、問題文の「購入代価￥ 3,000,000」「付随費用￥ 300,000」から、営業用車両の取得原価を求めます。

取得原価＝購入代価＋付随費用＝3,000,000円＋300,000円＝3,300,000円

　次に、問題文の「前期末までの走行距離：44,000km」「当期末までの走行距離：56,000km」から、当期の走行距離が分かるので、利用の度合いに応じた減価償却費を計上しましょう。

　なお、本問は取引を直接法により記帳しているため、貸方には車両を計上します。うっかり車両減価償却累計額を計上しないように気をつけましょう。

当期の走行距離＝56,000km－44,000km＝12,000km

当期の減価償却費＝3,300,000円×12,000km／100,000km＝396,000円

解答：決算時の仕訳

（借）減価償却費　396,000
　（貸）車両　396,000

車両を資産計上する場合は、車両または車両運搬具という勘定で処理します。車両運搬具は「搬」の字を「般」と間違えやすいので、解答時にはじゅうぶんご注意ください。

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