簿記2級 重要仕訳TOP100 固定資産の買換え

仕訳問題

難度:・中・低

重要度:A・B

 当期首(×3年4月1日)において、×1年10月1日に購入したデスクトップ型パソコン(取得原価 ¥ 320,000、残存価額:ゼロ、耐用年数:4年、償却方法:200%定率法、記帳方法:間接法)を、新しいノートブック型パソコンに買い換えた。

 ノートブック型パソコンの取得原価は ¥ 400,000、デスクトップ型パソコンの下取価額は ¥ 100,000 で、下取価額を差し引いた代金は翌月末に支払うことにした。なお、当社の決算日は3月末日(会計期間は1年)であり、デスクトップ型パソコンを購入した年度の減価償却費は月割りで計算すること。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 未収入金
貯蔵品 備品 備品減価償却累計額 未払金
固定資産売却益 減価償却費 消耗品費 固定資産売却損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品
備品減価償却累計額
固定資産売却損
400,000
200,000
20,000

※1
※2
備品
未払金
320,000
300,000

※3

※1 320,000円×50%×6か月/12か月+(320,000円-80,000円)×50%=200,000円

※2 320,000円-200,000円-100,000円=20,000円

※3 400,000円-100,000円=300,000円

解説

 固定資産の買換えに関する問題です。

 本問は、取引を【購入に関する取引】と【売却に関する取引】に分けて考えましょう。

 問題文の「当期首(×3年4月1日)において…新しいノートブック型パソコンに買い換えた」「ノートブック型パソコンの取得原価は ¥ 400,000」から、取得原価400,000円のノートブック型パソコンを購入したことが分かるので、借方に備品を計上します。

 また、問題文の「下取価額を差し引いた代金は翌月末に支払うことにした」から、購入代金400,000円を後日支払うことが分かるので、貸方に未払金を計上します。

解答①(購入に関する仕訳)
(借)備品 400,000
 (貸)未払金 400,000

 間接法による場合の売却の仕訳は、以下の5ステップで考えると分かりやすいです。

  1. 取得原価を貸方に計上する
  2. 当期の減価償却費を計上する
  3. 前期末の減価償却累計額を計算して借方に計上する
  4. 売却代金を借方に計上する
  5. 貸借差額を売却損益で処理する

ステップ1(取得原価を貸方に計上する)

 問題文の「デスクトップ型パソコン」「取得原価 ¥ 320,000」から、取得原価320,000円のデスクトップ型パソコンを売却したことが分かるので、貸方に備品を計上します。

参考:ステップ1(取得原価を貸方に計上する)
 (貸)備品 320,000

ステップ2(当期の減価償却費を計上する)

 問題文の「当期首(×3年4月1日)において」から、期首に売却したことが分かるので、当期の減価償却費はゼロです。そのままステップ3に進みましょう。

参考:ステップ2(当期の減価償却費を計上する)
 (貸)備品 320,000

ステップ3(前期末の減価償却累計額を計算して借方に計上する)

 問題文の「×1年10月1日に購入したデスクトップ型パソコン」「償却方法:200%定率法」から、前期末(×3年3月31日)までに計上した減価償却費を計算して、借方に備品減価償却累計額を計上します。

  • 償却率:1÷4年×200%=50%
  • ×2年3月31日に計上した減価償却費:320,000円×50%×6か月/12か月=80,000円
  • ×3年3月31日に計上した減価償却費:(320,000円-80,000円)×50%=120,000円
  • 前期末までに計上した減価償却費:80,000円+120,000円=200,000円
参考:ステップ3(前期末の減価償却累計額を計算して借方に計上する)
(借)備品減価償却累計額 200,000
 (貸)備品 320,000

ステップ4(売却代金を借方に計上する)

 問題文の「デスクトップ型パソコンの下取価額は ¥ 100,000 」から、売却代金が100,000円であることが分かります。

 また、問題文の「下取価額を差し引いた代金は翌月末に支払うことにした」から、購入時に貸方に計上した未払金から売却代金を差し引くことが分かるので、借方に未払金を計上します。

参考:ステップ4(売却代金を借方に計上する)
(借)備品減価償却累計額 200,000
(借)未払金 100,000
 (貸)備品 320,000

ステップ5(貸借差額を売却損益で処理する)

 最後に、貸借差額を固定資産売却損で処理します。

固定資産売却損=320,000円-200,000円-100,000円=20,000円

解答②(売却に関する仕訳)
(借)備品減価償却累計額 200,000
(借)未払金 100,000
(借)固定資産売却損 20,000
 (貸)備品 320,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

管理人

借方と貸方の未払金は相殺しますが、借方の新備品400,000円(ノートブック型パソコン)と貸方の旧備品320,000円(デスクトップ型パソコン)は別のパソコンなので、相殺せずに両建てで処理しましょう。



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