簿記2級重要仕訳TOP100 固定資産の取得（国庫補助金）【簿記検定ナビ】

仕訳問題

難度：高・中・低

重要度：A・B

　当期首において、備品の取得を助成するために国から交付された補助金￥ 300,000 を受け取り、普通預金とした。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金	当座預金	普通預金	受取手形
売掛金	備品	支払手形	買掛金
前受金	仮受金	国庫補助金受贈益	固定資産圧縮損

借方科目	金額		貸方科目	金額
普通預金	300,000		国庫補助金受贈益	300,000

　固定資産の取得（国庫補助金）に関する問題です。

　国庫補助金は、固定資産の購入資金として国や地方公共団体から交付される補助金です。受取時には国庫補助金受贈益で処理します。

解答：補助金受取時の仕訳

（借）普通預金　300,000
　（貸）国庫補助金受贈益　300,000

　その後、補助金の対象となる固定資産を取得したさいに、直接減額方式による圧縮記帳を行います。具体的には、国庫補助金受贈益と同額の固定資産圧縮損を計上し、固定資産の取得原価（帳簿価額）を直接減額します。

参考：圧縮記帳の仕訳

（借）備品　×××
　（貸）現金など　×××
（借）固定資産圧縮損　300,000
　（貸）備品　300,000

参考：工事負担金受贈益

　工事負担金は、電力会社やガス会社、通信会社などが施設や設備の建設資金として利用者から受け取る資金です。受取時には工事負担金受贈益で処理します。

参考：補助金受取時の仕訳

（借）普通預金など　×××
　（貸）工事負担金受贈益　×××

参考：圧縮記帳の仕訳

（借）建物など　×××
　（貸）現金など　×××
（借）固定資産圧縮損　×××
　（貸）建物など　×××

国庫補助金受贈益・工事負担金受贈益ともに、「受取時に受贈益を計上する」「取得時に圧縮損を計上して固定資産の取得原価を直接減額する」の2点がポイントです。

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