簿記2級 重要仕訳TOP100 有価証券の評価替え(満期保有目的債券)

仕訳問題

難度:高・・低

重要度:A・B

 ×1年10月1日において、満期まで保有する目的で吉本フルーツ株式会社の社債(額面総額:¥ 1,000,000、償還期間:5年)を額面 ¥ 100 につき ¥ 102 で発行と同時に購入し、代金は小切手を振り出して支払った(※適切に処理済み)。

 当期末(×2年3月31日)の決算において、償却原価法(定額法)を適用して帳簿価額の評価替えを行う。なお、社債の決算日の時価は額面 ¥ 100 につき ¥ 101 である。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 未収入金
有価証券 投資有価証券 関係会社株式 未払金
有価証券利息 有価証券評価益 支払利息 有価証券評価損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
有価証券利息 2,000 ※1 投資有価証券 2,000

※1 (1,000,000円-1,020,000円)×6か月/60か月=▲2,000円

解説

 有価証券の評価替え(満期保有目的債券)に関する問題です。

 本問は、決算時の帳簿価額の評価替えの処理が問われているので、償却原価法(定額法)を適用して当期の償却額を計算しましょう。

  • 債券金額:1,000,000円
  • 取得原価:1,000,000円×@102円/@100円=1,020,000円
  • 金利調整差額:1,000,000円-1,020,000円=▲20,000円
  • 償還期間:5年(60か月)
  • 当期の保有期間:6か月(×1年10月1日~×2年3月31日)
  • 当期の償却額:▲20,000円×6か月/60か月=▲2,000円

 本問は、債券金額よりも高い価額で社債を購入しているので、当期の償却額2,000円を取得原価から減額します。

 なお、本問は問題に列挙されている勘定科目の中に満期保有目的債券がない(投資有価証券はある)ので、投資有価証券で処理すると判断します。

解答:決算時の仕訳
(借)有価証券利息 2,000
 (貸)投資有価証券 2,000

参考:有価証券に関する標準勘定科目と許容勘定科目

 試験の主催団体である日本商工会議所が公表している、有価証券に関する標準勘定科目(標準的な勘定科目)と許容勘定科目(許容される勘定科目)は以下のとおりです。

 本問のように、勘定科目について特に指示がない場合は、問題に列挙されている勘定科目の中から適切なものを選びましょう。

標準勘定科目 許容勘定科目
売買目的有価証券 有価証券
満期保有目的債券 投資有価証券
その他有価証券
関連会社株式 関係会社株式
子会社株式
管理人

満期保有目的債券は時価評価を行わないため、問題文の「社債の決算日の時価は額面 ¥ 100 につき ¥ 101 である」は、解答に関係のないダミーデータです。また、本問は利息に関する処理は問われていないので、解答にあたって考慮する必要はありません。

なお、償却原価法を適用したうえで時価評価をするその他有価証券の仕訳は、有価証券の評価替え(その他有価証券)で出題しています。本問とあわせてご確認ください。



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