第152回日商簿記検定2級・仕訳類題3(商品保証引当金)

仕訳問題(類題)

難度:高・・低

重要度:A・B

 決算にあたり、前年度に販売した商品にかかる修理費用 ¥ 120,000 について、引当金を取り崩さずに商品保証費で処理していたことが判明したため、これを適切に処理するとともに、当期に品質保証付きで販売した商品の保証費用を当期の売上高 ¥ 7,000,000 の1.5%と見積もり引当金を設定した。なお、決算整理前残高試算表の商品保証引当金の金額は ¥ 100,000 であった。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 商品保証引当金
修繕引当金 売上 商品保証引当金戻入 商品保証費
商品保証引当金繰入 修繕費 修繕引当金繰入 雑損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
商品保証引当金
商品保証引当金繰入
100,000
105,000

※1
商品保証費
商品保証引当金
100,000
105,000

※1 7,000,000円×1.5%=105,000円

解説

 商品保証引当金に関する問題です。

 本問は、取引を【引当金の取り崩しに関する取引】と【引当金の設定に関する取引】に分けて考えましょう。

 問題文の「前年度に販売した商品にかかる修理費用 ¥ 120,000 について、引当金を取り崩さずに商品保証費で処理していたことが判明」から、以前に以下のような仕訳を切っていたことが分かります。

参考:修理対応時の仕訳
(借)商品保証費 120,000
 (貸)現金など 120,000

 上記の仕訳を踏まえたうえで、問題文に「決算整理前残高試算表の商品保証引当金の金額は ¥ 100,000 であった」とあるので、修理対応時に計上した商品保証費120,000円のうちの100,000円を商品保証費から商品保証引当金に振り替えます。

 なお、取り崩しても足りない分(20,000円)はそのまま商品保証費で処理します。

解答①(引当金の取り崩しに関する仕訳)
(借)商品保証引当金 100,000
 (貸)商品保証費 100,000

 問題文に「当期の売上高 ¥ 7,000,000 の1.5%と見積もり引当金を設定した」とあるので、設定額を計算して商品保証引当金繰入で処理します。

設定額=7,000,000円×1.5%=105,000円

解答②(引当金の設定に関する仕訳)
(借)商品保証引当金繰入 105,000
 (貸)商品保証引当金 105,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

 商品保証引当金に関する問題は、第129回の問4第134回の問4第138回の問4第141回の問5第143回の問2でも出題されています。あわせてご確認ください。

管理人

引当金の対象になっていない「当期中に販売した商品」に対して修理の申し出があった場合、商品保証引当金を取り崩すことはできません。修理代金の全額を商品保証費で処理します。



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