第152回日商簿記検定2級・仕訳類題2(固定資産の取得)

仕訳問題(類題)

難度:高・中・

重要度:A・B

 業務用冷蔵庫を分割払いで購入し、代金として毎月末に支払期日が順次到来する額面 ¥ 100,000 の約束手形を8枚振り出して支払った。なお、業務用冷蔵庫の見積現金購入価額は ¥ 750,000 である。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 受取手形
営業外受取手形 クレジット売掛金 前払利息 備品
支払手形 営業外支払手形 消耗品費 支払手数料

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品
前払利息
750,000
50,000

※2
営業外支払手形 800,000 ※1

※1 @100,000円×8枚=800,000円

※2 800,000円-750,000円=50,000円(貸借差額)

解説

 固定資産の取得に関する問題です。

 固定資産を分割払いで購入した場合、見積現金購入価額と支払額合計との差額を支払利息(費用)または前払利息長期前払費用(資産)で処理します。

  • 見積現金購入価額:750,000円(問題文より)
  • 支払額合計:@100,000円×8枚=800,000円
  • 差額:800,000円-750,000円=50,000円(利息分)

 本問は、問題に列挙されている勘定科目の中に前払利息がある(支払利息や長期前払費用がない)ので、差額の50,000円を前払利息で処理すると判断します。

 なお、購入代金は手形を振り出して支払っているので営業外支払手形で処理します。うっかり支払手形や未払金を使わないように気をつけましょう。

解答:購入時の仕訳
(借)備品 750,000
(借)前払利息 50,000
 (貸)営業外支払手形 800,000

 購入時に利息分を前払利息で資産処理した場合、手形決済時・決算時には以下のような仕訳を切ります。参考までに仕訳をご確認ください。

参考:手形決済時の仕訳
(借)営業外支払手形 100,000
 (貸)現金など 100,000
参考:決算時の仕訳(※仮に手形が1枚残っている場合)
(借)支払利息 43,750
 (貸)前払利息 43,750

 例えば、決算において未決済の手形が1枚残っている場合は、すでに支払った7枚分の利息43,750円(=50,000円×7枚/8枚)を前払利息から支払利息に振り替えます。

 購入時に利息分を支払利息で費用処理した場合、購入時・手形決済時・決算時には以下のような仕訳を切ります。参考までに仕訳をご確認ください。

参考:利息分を費用処理した場合の仕訳
(借)備品 750,000
(借)支払利息 50,000
 (貸)営業外支払手形 800,000
参考:手形決済時の仕訳
(借)営業外支払手形 100,000
 (貸)現金など 100,000
参考:決算時の仕訳(※仮に手形が1枚残っている場合)
(借)前払利息 6,250
 (貸)支払利息 6,250

 例えば、決算において未決済の手形が1枚残っている場合は、1枚分の利息6,250円(=50,000円×1枚/8枚)を支払利息から前払利息に振り替えます。

 固定資産の取得に関する問題は、第101回の問3第118回の問5第120回の問5第125回の問4第128回の問1第131回の問3第139回の問1第139回の問5第141回の問2第145回の問1第147回の問1第150回の問2でも出題されています。あわせてご確認ください。

管理人

利息分を資産処理する場合、使用する勘定科目は「前払費用」「前払利息」「長期前払費用」などが考えられます。問題の指示や列挙されている勘定科目から判断しましょう。



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