仕訳問題(類題)
重要度:★★★ 難度:★☆☆
従業員8人の給料から源泉徴収していた7月から12月までの所得税合計額 ¥ 396,000 を、取引銀行において現金で納付した。なお、当店は以前に源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請を行っている。
勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
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現金 | 当座預金 | 普通預金 | 立替金 |
所得税預り金 | 仮受金 | 給料 | 租税公課 |
解答仕訳
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | ||
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所得税預り金 | 396,000 | 現金 | 396,000 |
解説
所得税の源泉徴収に関する問題です。会社が源泉徴収した所得税は、原則として徴収した日の翌月10日までに納付しなければなりません。
ただし、給与の支給人員が常時10人未満で、源泉所得税の納期の特例の申請を行っている場合は、半年分ずつまとめて納付することができます。
- 1月から6月までに源泉徴収した所得税:7月10日までに納付
- 7月から12月までに源泉徴収した所得税:翌年1月20日までに納付
今回はこの特例に関する問題ですが、適用要件の人数や納付期限は税法の世界のお話しなので覚える必要はありません。源泉徴収時に計上した所得税預り金勘定と現金勘定を使って処理することが分かればOKです。
(借)給料 *****
(貸)普通預金 *****
(貸)所得税預り金 396,000
(貸)普通預金 *****
(貸)所得税預り金 396,000
(借)所得税預り金 396,000
(貸)現金 396,000
(貸)現金 396,000
所得税の源泉徴収に関する問題は、第100回の問3や第101回の問3、第102回の問4、第106回の問5、第109回の問2、第117回の問4、第121回の問2、第128回の問4、第130回の問3、第131回の問4、第142回の問2、第143回の問5、第145回の問5でも出題されています。あわせてご確認ください。
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