第128回日商簿記検定2級・仕訳類題4(売上取引・受託販売)

仕訳問題(類題)

 自社の商品(売価:¥ 400,000 )および、小早川商店より販売を委託されていた商品(売価:¥ 500,000 )を、宇喜田商店へ売り渡し、代金については全額、宇喜田商店振出しの小切手で受け取り、売上計算書を作成して小早川商店に発送した。なお、当社は小早川商店より販売価額の10%を手数料として受け取ることになっている。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 売掛金 積送品
未着品 委託販売 受託販売 受託買付
仕入 支払手数料 売上 受取手数料

解答仕訳

借方と貸方の受託販売勘定をまとめた場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 900,000 売上
受託販売
受取手数料
400,000
450,000
50,000

または

借方と貸方の受託販売勘定をまとめずにそのまま残した場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
現金

受託販売
900,000

50,000
売上
受託販売
受取手数料
400,000
500,000
50,000

解説

 特殊商品売買の受託販売に関する問題です。本問は、【自社の商品の売上】と【小早川商店より販売を委託された商品の売上】を分けて考えることをおすすめします。

自社の商品の売上

 こちらは通常の現金売上の仕訳を切るだけなので特に問題は無いと思いますが、他店振出小切手を受け取った場合、当座預金勘定ではなく現金勘定で処理するという点に気をつけてください。

(借)現金 400,000
 (貸)売上 400,000

小早川商店より販売を委託された商品の売上

 販売を委託された商品を売り上げた場合、販売先の相手から商品代金を受け取るのは当社ですが、それは委託者である小早川商店が受け取るべきものを一時的に預かっているだけにすぎません。

 そこで受託販売を行った場合は、受け取った代金を預り金勘定の性質をもつ「受託販売」勘定で一時的に処理します。売上勘定を使わないように注意してください。

(借)現金 500,000
 (貸)受託販売 500,000

 次に、問題文の「当社は小早川商店より販売価額の10%を手数料として受け取ることになっている」の処理を行います。

 当社は文字通り、他社の商品を販売した見返りに販売価額の10%を販売手数料として受け取ることが出来るわけですから、預り金の性質を持つ受託販売勘定を減額して、収益(受取手数料)を計上します。

(借)受託販売 50,000
 (貸)受取手数料 50,000

 最後に、上記の①②③の仕訳をまとめると解答になります。なお、借方と貸方の受託販売勘定はどちらか片方にまとめてもいいですし、まとめずにそのまま残しても正解です。

 受託販売に関する問題は、第100回の問2第101回の問2第105回の問3第112回の問4第113回の問1第114回の問5第118回の問2第124回の問2第125回の問5第126回の問3でも出題されています。



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