第120回日商簿記検定3級・問5類題

問題

 得意先が倒産し、前期から繰り越された売掛金100,000円が回収できなくなったので、貸倒れの処理を行う。なお、貸倒引当金の残高は80,000円である。

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解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
貸倒引当金
貸倒損失
80,000
20,000
売掛金 100,000

 債権の貸倒れに関する問題です。売掛金の貸倒れに関する問題は、当該売掛金の発生時期によって仕訳が異なりますので、まず貸倒れた債権がいつ発生したのかを確認するようにしてください。発生時期と引当金計上の有無で3つのパターンに分けることが出来ます。

  1. 前期以前発生・当期貸倒(引当金計上済み)
  2. ②前期以前発生・当期貸倒(引当金未計上)
  3. ③当期発生・当期貸倒

 本問は問題文に「前期から繰り越された売掛金100,000円」とあり、なお書きに引当金設定済みの記述がありますので①のケースに該当することになります。

 よって、貸倒れた売掛金のうち80,000円については引当金を取り崩して充当し、残りの20,000円については貸倒損失を計上することになります。

 ではせっかくですから、②と③のケースの仕訳も考えてみましょう。②は前期以前に発生した債権について貸倒引当金を計上していないケースです。この場合、貸倒引当金を取り崩すことは出来ませんので、全額、貸倒損失として計上することになります。

(借)貸倒損失 100,000 (貸)売掛金 100,000

 ③は当期発生の債権が貸倒れたケースですが、これについても全額、当期の費用である貸倒損失として計上することになります。なお、当期発生の債権に関しては引当金が設定されていることは考えられませんので、引当金が設定されているかいないかで場合わけする必要はありません。

(借)貸倒損失 100,000 (貸)売掛金 100,000

 債権の貸倒に関する問題は、第109回の問1第116回の問4でも出題されていますので、併せて確認しておいてください。どちらも簡単なレベルの問題です。



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