第114回日商簿記検定2級・仕訳類題4(固定資産の滅失)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★★☆

 火災により焼失した建物(取得価額 ¥ 10,000,000 、残存価額 ¥ 1,000,000 、耐用年数9年、定額法により償却、間接法により記帳)について請求していた保険金 ¥ 2,000,000 を支払う旨の連絡を保険会社から受けた。なお、当該建物については、取得から5年を経過した当期首において火災があり、簿価の全額を火災未決算勘定に振り替えていた。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 売掛金 買掛金
建物 建設仮勘定 建物減価償却累計額 未収入金
未払金 火災未決算 火災損失 貸倒損失

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金
火災損失
2,000,000
3,000,000
火災未決算 5,000,000

解説

 固定資産の滅失に関する問題です。本問はまず資産が焼失した時の仕訳を考えましょう。

 建物減価償却累計額は、問題文に「当該建物については、取得から5年を経過した当期首において火災があり」とあるので、5年分の減価償却費を計算します。

  • 建物減価償却累計額=(10,000,000円-1,000,000円)÷9年×5年=5,000,000円
  • 焼失時の帳簿価額=10,000,000円-5,000,000円=5,000,000円(→未決算
【参考】既に切っている仕訳
(借)建物減価償却累計額 5,000,000
(借)火災未決算 5,000,000
 (貸)建物 10,000,000

 そのうえで、問題文に「請求していた保険金 ¥ 2,000,000 を支払う旨の連絡を保険会社から受けた」とあるので、保険金受取確定額2,000,000円と未決算勘定5,000,000円の貸借差額3,000,000円を火災損失で処理します。

 また、現時点では保険会社から連絡を受けただけでまだお金を受け取っていないので、未収入金勘定を使って処理します。

【解答】保険金の受取が確定したとき
(借)未収入金 2,000,000
(借)火災損失 3,000,000
 (貸)火災未決算 5,000,000

 固定資産の滅失に関しては、「滅失時(上記の参考仕訳)」または「保険金の受取額確定時(本問の解答仕訳)」のどちらかの仕訳が問われます。

 仕訳のポイントは、「固定資産が滅失したときの帳簿価額を未決算勘定に振り替える」「保険金の受取額が確定したら、未決算勘定との差額を特別損益で処理する」の2点です。

 固定資産の滅失に関する問題は、第100回の問3第108回の問3第109回の問5第119回の問5第122回の問4第126回の問2第131回の問1第138回の問1でも出題されているので、あわせてご確認ください。本問は、第109回の問5とほとんど同じ問題です。



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