第113回日商簿記検定2級・仕訳問題5(固定資産の売却)

仕訳問題

 関口商店(年1回、3月末決算)は、平成20年6月30日に備品を3,000,000円で売却し、代金のうち半分を現金で受け取り、残額は翌月10日に受け取ることとした。この備品は、平成19年4月1日に購入(購入代価3,900,000円、直接付随費用100,000円)した固定資産であり、残存価額は取得原価の10%、耐用年数は9年、償却方法は定額法、記帳方法は直接法によっている。当期分の減価償却費も月割計算により合わせて計上すること。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 受取手形
売掛金 未収金 満期保有目的債券 仮払法人税等
備品 売買目的有価証券 委託販売 消耗品費
受託販売 積送品 固定資産売却益 未払金
備品減価償却累計額 売上 有価証券評価益 有価証券利息
有価証券売却益 還付法人税等 支払利息 減価償却費
追徴法人税等 仮受金 有価証券売却損 固定資産売却損

矢印画像

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解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
現金
未収金
固定資産売却損
100,000
1,500,000
1,500,000
500,000
備品 3,600,000

 固定資産の売却に関する問題です。今回の問題は少し分かりにくいですので、参考までに固定資産購入時の仕訳から順番にチェックしていきましょう。

平成19年4月1日(固定資産の購入)
(借)備品 4,000,000 (貸)現金など 4,000,000
平成20年3月31日(減価償却費の計上)
(借)減価償却費 400,000 (貸)備品 400,000

 まず、購入代価3,900,000円に付随費用100,000円を足して購入原価4,000,000円を算定し、固定資産購入の仕訳を切ります。次に決算期末に4月1日から12月31日までの1年分の減価償却費を計上します。なお、平成19年度の貸借対照表に表示される備品の金額は3,600,000円となります。

 固定資産に関しては上記のような流れで仕訳が切られてきたことになりますすので、理解が不十分な方はテキストに戻って復習するようにしてください。


 では早速、仕訳を考えていきましょう。本問は、問題文に「当期分の減価償却費も月割計算により合わせて計上すること」とありますので、当期の減価償却費を計上した上で、売却の仕訳を考えていきます。

 まず減価償却費のほうですが、これは4月1日~6月30日までの3か月分の減価償却費を計上するだけですので、特に問題はないと思います。年間の減価償却費400,000円を4で割って、100,000円を算定します。

減価償却費の計上・・・①
(借)減価償却費 100,000 (貸)備品 100,000

 なお、上記の仕訳を切ることにより、固定資産の帳簿残高は3,600,000円-100,000円=3,500,000円となりますので、この金額を元に売却の仕訳を考えていきますが、こちらも簡単なので特に問題はないと思います。固定資産の売却損益は、帳簿価額と売却価額の差額で求めることが出来ます。

  • 固定資産の帳簿価額=3,600,000円-100,000円=3,500,000円
  • 固定資産の売却価額=3,000,000円
  • 差額=500,000円(帳簿価額>売却価額・・・売却損
固定資産売却の仕訳・・・②
(借)現金
(借)未収金
(借)固定資産売却損
1,500,000
1,500,000
500,000
(貸)備品 3,500,000

 最後に①②の仕訳をまとめて解答用紙に記入すれば完了です。このように取引を分解して考えると簡単になりますので、参考にしていただければ幸いです。

 固定資産の売却に関する問題は、第105回の問5第117回の問4でも出題されていますので、併せてご確認ください。



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