第111回日商簿記検定2級・仕訳類題5(固定資産の修繕)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 前期に台風により損壊した工場の屋根を ¥ 500,000 で修理し、修理に要した費用は全額小切手を振り出して支払った。なお、当該修理に関しては、前期末において ¥ 400,000 を費用に見積もり計上している。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 建物 備品
備品減価償却累計額 修繕費 貯蔵品 修繕引当金
修繕引当金戻入 未払金 固定資産除却損 減価償却費

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
修繕引当金
修繕費
400,000
100,000
当座預金 500,000

解説

 固定資産の修繕に関する問題です。

 修繕に関する問題は、支出した費用を「収益的支出」と「資本的支出」に分けて処理しましょう。

  • 収益的支出:定期修繕など固定資産の諸機能を維持するための支出 → 修繕費・修繕引当金で処理
  • 資本的支出:耐用年数を延長させたり、その価値を高めるような支出 → 固定資産の増加として処理

 本問は、問題文の「前期に台風により損壊した工場の屋根を ¥ 500,000 で修理」から、この500,000円が収益的支出であることが分かります。

 また、問題文の「前期末において ¥ 400,000 を費用に見積もり計上している」から400,000円の修繕引当金が設定されていることが分かります。

 よって、500,000円のうち400,000円については修繕引当金を取り崩して処理し、残額の100,000円については修繕費で費用処理します。

解答・収益的支出
(借)修繕引当金 400,000
(借)修繕費 100,000
 (貸)当座預金 500,000

 なお、本問は資本的支出は発生していないので、上の収益的支出の仕訳がそのまま解答仕訳になります。

 固定資産の修繕に関する問題は、第100回の問1第102回の問4第110回の問1第115回の問3第119回の問2第123回の問5第124回の問1第132回の問1第137回の問3第139回の問1第139回の問4第141回の問2第147回の問1第149回の問3でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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