仕訳問題
平成20年12月31日、堀江株式会社は、かねて発行していた普通社債が満期を迎えたので、社債の利息とともに小切手を振り出して償還した。本日、決算日(年1回決算)につき、毎期末に行われている社債の評価替えを償却原価法(定額法)により行った。
なお、この社債は、額面総額10,000,000円、償還期間5年、利率年2%、利払い年2回(6月末・12月末)、@100円につき@96円で発行し、平成19年12月31日に、額面総額の2分の1を@100円につき@98円で買入償還をしている。
| 勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
|---|---|---|---|
| 現金 | 当座預金 | 売掛金 | 備品 |
| 未着品 | 積送品 | 仮払消費税 | 航空機 |
| 建物 | 社債発行費 | 買掛金 | 備品減価償却累計額 |
| 未払消費税 | 仮受消費税 | 社債 | 未払法人税等 |
| 売上割引 | 未着品売上 | 積送品売上 | 仕入割引 |
| 売上値引 | 受取利息 | 雑収入 | 仕入 |
| 仕入値引 | 租税公課 | 減価償却費 | 社債利息 |
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解答・解説
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 社債利息 社債 社債利息 |
40,000 5,000,000 50,000 |
社債 当座預金 |
40,000 5,050,000 |
社債の満期償還に関する問題です。仕訳の順番としては【社債の評価替え】→【社債の償還】と分けて考えていくといいでしょう。
ではまず、【社債の評価替え】から考えていきます。本問の社債の金利調整差額の総額は10,000,000円×(@100円-@96円)÷@100円=400,000円と計算することが出来ますが、前期末に社債の2分の1を買入償還済みですので、本問で考慮するのは400,000円÷2=200,000円ということになります。なお、償還期間は5年ですので、年当たりの調整差額は200,000円÷5年=40,000円となります。
| (借)社債利息 | 40,000 | (貸)社債 | 40,000 |
次に、【社債の償還】を考えます。金利調整差額は上の仕訳で考慮済みですので、社債の額面金額で償還することになります。額面金額での償還ですので償還損益が発生することはありません。利息については、問題文に「利率年2%、利払い年2回(6月末・12月末)」とありますので、半年分の社債利息を計上することになります。計算式は、【5,000,000円×2%×6か月÷12か月=50,000円】です。
| (借)社債 (借)社債利息 |
5,000,000 50,000 |
(貸)当座預金 | 5,050,000 |
以上の2つの仕訳をまとめたものが解答の仕訳となります。社債の満期償還は、償還損益の計算が必要な繰上償還よりも簡単な場合が多いですが、社債の評価替えを忘れてしまう方が結構いらっしゃるようですので、必ず「社債の評価替え」→「社債の償還」という順番で処理するようにしてください。
社債の満期償還に関する問題は、第110回の問4や第123回の問4でも出題されていますので、併せてご確認ください。

