第103回日商簿記検定2級・仕訳問題1(固定資産の除却)

仕訳問題

 株式会社加藤商会(決算:年1回・1月31日)は、平成14年2月1日に購入した商品陳列用ケース(取得原価400,000円)を平成20年1月31日に除却した。なお、この商品陳列用ケースは直ちに倉庫に保管し、その処分価額を50,000円と見積もった。ただし、商品陳列用ケースの耐用年数は8年、残存価額は取得原価の10%、定額法によって償却し、間接法で記帳しているが、当期分の減価償却費の計上もあわせて記入すること。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
繰越利益剰余金 仕入 減価償却費 株式交付費
未払金 貯蔵品 委託買付 別途積立金
受託買付 積送品売上 割賦仮売上 繰越商品
備品 消耗品 資本準備金 固定資産除却損
利益準備金 積送品 未収金 前受金
株式交付費償却 備品減価償却累計額 売掛金 資本金
割賦売掛金 未払配当金

矢印画像

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解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
備品減価償却累計額
貯蔵品
固定資産除却損
45,000
270,000
50,000
80,000
備品減価償却累計額
備品
45,000
400,000

 固定資産の除却に関する問題です。解答の流れとしては「除却する固定資産の帳簿価額を算定する」→「貯蔵品の評価額と帳簿価額を比較して、差額を除却損益として認識する」という感じになります。

 ではまず、「除却する固定資産の帳簿価額を算定する」から考えていきます。本問は、問題文に「当期分の減価償却費の計上もあわせて記入すること」とありますので、まず減価償却費を計上する仕訳を切ります。

 問題文に「取得原価が400,000円、耐用年数は8年、残存価額は取得原価の10%、定額法によって償却し、間接法で記帳」とありますので、当期の減価償却費は400,000円×0.9÷8年=45,000円となります。

(借)減価償却費 45,000 (貸)備品減価償却累計額 45,000

 上記の仕訳を切ることにより、減価償却累計額が6年分(平成14年2月1日~平成20年1月31日)計上されることになりますので、除却直前の減価償却累計額は45,000円×6年分=270,000となり、除却直前の固定資産の帳簿価額は、取得原価400,000-減価償却累計額270,000円=130,000円と計算することが出来ます。

 次に、貯蔵品の評価額ですが、問題文に「その処分価額を50,000円と見積もった」とありますので、50,000円ということが分かります。貯蔵品の評価額は問題文で与えられますので、問題文を一読した段階で丸で囲むなり、印を付けるなりして目立たせておくと良いと思います。

 最後に、上記の金額を使って「貯蔵品の評価額と帳簿価額を比較して、差額を除却損益として認識する」という仕訳を切ることになります。具体的には、【除却直前の帳簿価額>貯蔵品の評価額】の場合は【除却損】を計上し、【除却直前の帳簿価額<貯蔵品の評価額】の場合は【除却益】を計上することになります。

 本問は、【除却直前の帳簿価額>貯蔵品の評価額】のケースに該当しますので、130,000円-50,000円=80,000円を固定資産除却損として計上します。

(借)備品減価償却累計額
(借)貯蔵品
(借)固定資産除却損
270,000
50,000
80,000
(貸)備品 400,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答になりますが、本問は以下の別解も考えられますので、理解しやすいほうを押さえていただければ良いと思います。別解のほうは「備品減価償却累計額はどうせ相殺消去するんだから、当期の減価償却費を計上する際にわざわざ計上する必要なくね?」という考え方です。

【別解】
(借)減価償却費
(借)備品減価償却累計額
(借)貯蔵品
(借)固定資産除却損
45,000
225,000
50,000
80,000
(貸)備品 400,000

 固定資産の除却に関する問題は、第110回の問5第111回の問3第121回の問5でも出題されていますので、併せて確認しておいてください。



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