第100回日商簿記検定2級・仕訳類題4(銀行勘定調整表)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 決算にあたって、取引銀行から取り寄せた当座預金の残高証明書と当社の当座預金勘定の残高とを確認したところ、これらの残高は一致していなかった。調査の結果、決算日の前日に、仕入先江幡商店に買掛金支払いのため振り出した小切手 ¥ 100,000 と、広告宣伝費支払いのために振り出した小切手 ¥ 50,000 が、ともに先方に未渡しであり、会計課の金庫に保管されていることが判明した。なお、いずれの取引も帳簿上は支払い済みとして処理されている。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 売掛金 前払金
未収入金 買掛金 未払金 前受金
仮受金 仕入 修繕費 支払手数料

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 150,000 買掛金
未払金
100,000
50,000

解説

 銀行勘定調整表に関する問題です。銀行勘定調整表の問題は、第1問の仕訳問題だけでなく第3問・第5問の総合問題での出題も考えられるので、中でも頻出論点である未渡小切手は必ず出来るようにしておいてください。

 ではさっそく問題を解いていきましょう。問題文に「仕入先江幡商店に買掛金支払いのため振り出した小切手 ¥ 100,000 と、広告宣伝費支払いのために振り出した小切手 ¥ 50,000 が、ともに先方に未渡しであり、会計課の金庫に保管されていることが判明した」とありますが、これがいわゆる「未渡小切手」です。

 小切手を振り出し支払いが完了したものとして処理していたが、実は先方に小切手を渡しておらず、金庫の中に小切手が眠っていたので当座預金の減少を取り消すとともに、買掛金の未払いについては買掛金勘定で、広告宣伝費の未払いについては未払金勘定を使って処理します。

 買掛金のほうは単純に反対仕訳を切るだけなので問題ないと思いますが、広告宣伝費のような費用勘定は反対仕訳を切るのではなく未払金勘定を使って処理する点に注意してください。

既に切っている仕訳
(借)買掛金 100,000
(借)広告宣伝費 50,000
 (貸)当座預金 150,000
未渡小切手を認識する仕訳(解答)
(借)当座預金 150,000
 (貸)買掛金 100,000
 (貸)未払金 50,000

 銀行勘定調整表に関する問題は、第101回の問1第105回の問4第111回の問2第113回の問4第115回の問5第116回の問5第123回の問1第125回の問3第133回の問3でも出題されているのであわせてご確認ください。未渡小切手に関しては、過去問レベルの問題を解けるようにしておけば十分だと思います。



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