第154回日商簿記検定3級 試験問題予想

第154回日商簿記3級の試験問題予想を大公開!

 簿記検定ナビの管理人が、2020年2月23日に行われる第154回日商簿記3級の試験問題を予想するページです(簿記2級の出題予想は簿記2級 試験問題予想ページをご覧ください)。

※左列の「第●問」のリンクをクリックすると、本ページ内の解説部分に移動します。
第1予想 第2予想 第3予想
第1問 仕訳
第2問 補助簿の選択 勘定記入 帳簿記入
第3問 合計残高試算表 合計試算表 残高試算表
第4問 仕訳日計表 伝票会計 語句記入
第5問 財務諸表 精算表(文章) 精算表(推定)


第1問:仕訳を制する者が簿記3級を制する!仕訳対策教材で万全の対策を!

出題一覧表

 第1問では毎回【仕訳問題】が5問出題されます。

 簿記3級の仕訳問題は出題パターンがほぼ決まっているので、過去問対策が効果的です。仕訳対策教材の「重要仕訳TOP100」や「試験回別の過去問類題」を使ってきちんと対策しておきましょう。

 過去30回(10年分)の試験でよく出題されているのは、「仕入取引」「売上取引」「固定資産の購入」「固定資産の売却」「租税公課」「未収入金」「手形取引」「前受金」の8論点です。

 「仕入取引」と「売上取引」は、ほぼ毎回どちらかが出題されます。第153回で「売上取引」が出題されたので、第154回は「仕入取引」をメインに対策しておきましょう。

 同様に「固定資産の購入」と「固定資産の売却」も、ほぼ毎回どちらかが出題されます。第153回で「固定資産の購入」が出題されたので、第154回は「固定資産の売却」をメインに対策しておきましょう。

 「手形取引」は3級仕訳の頻出論点ですが、2019年度から手形の裏書き・割引きが試験範囲外になるので出題パターンはかなり絞られました。

 第154回では、上述の仕入取引と絡めて出題される可能性が高いので、確実に得点できるように過去問を有効活用して対策しておきましょう。

 「租税公課」は、最近良く出題されている論点です。すでに出題済みの収入印紙や切手の購入時の仕訳・決算期末に未費消分を貯蔵品に振り替える仕訳はもちろん、翌年度の期首に行う再振替仕訳もきちんと押さえておきましょう。

管理人

ここ最近、特によく出題されているのは「固定資産の購入(4回連続出題中)」と「租税公課(直近4回中3回出題)」です。

 ズバリ「仕入取引・消費税」「売上取引・商品券」「固定資産の売却・未収入金」「債権の貸倒れ」「現金過不足」の5つです。

 簿記検定ナビのオリジナル無料予想問題「簿記ナビ模試(第154回試験対策)」でこの5つの問題を出題しますので、試験勉強の総まとめにぜひご利用ください。

第2問:第1予想は補助簿の選択。勘定記入が連続で出題される可能性…ありまぁす!

日商簿記検定3級 第2問の出題状況(直近10回分+予想) ★:第2問で出題 ☆:第4問で出題
144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154
勘定記入
帳簿記入
補助簿の選択
仕訳問題

 第2問では、勘定記入や帳簿組織の記入・選択、仕訳問題などが出題されます。

 直近では…第142回・第147回で帳簿記入、第143回・第146回・第150回・第152回で補助簿の選択、第144回・第145回・第148回・第149回・第151回・第153回で勘定記入が出題されています。

 出題パターンに規則性がないので何が出題されてもおかしくない状況ですが、今までの出題頻度や出題間隔を考えますと…第154回は【補助簿の選択】の出題可能性が一番高そうです。

補助簿の選択

 補助簿の選択は、直近では第143回・第146回・第150回・第152回で出題されています。

 前回は中1回の間隔(第150回→第152回)で出題されたので、第154回も中1回の間隔(第152回→第154回?)で出題される可能性があります。

  • 通貨代用証券(郵便為替証書・送金小切手・他人振出小切手など)を受け取った→現金出納帳
  • 他人振出小切手を受け取ってただちに当座預金口座に預け入れた→当座預金出納帳
  • 固定資産の減価償却費を計上した→固定資産台帳

 試験範囲の改定により「仕入値引・売上値引」が試験範囲から外れたため、ひっかけられやすいポイントがかなり絞られました。過去問や予想問題を使って万全の対策をしておきましょう。

勘定記入

 勘定記入は昔からコンスタントに出題されている論点です。

  • 保険料に関する問題:第149回
  • 家賃に関する問題:第108回・第153回
  • 当座取引に関する問題:第117回・第141回
  • 消耗品に関する問題:第104回・第127回
  • 利息に関する問題:第100回・第129回・第145回
  • 固定資産に関する問題:第131回・第144回
  • 商品売買に関する問題:第109回・第113回・第133回
  • 売掛金・買掛金に関する問題:第137回・第151回
  • 資本金・引出金に関する問題:第148回

 勘定記入の問題は前回の第153回で出題されたばかりですが、2回連続で出題されたことが何度もある&ここ最近よく出題されているので、第154回で出題されてもおかしくないです。

 また、勘定記入の問題は第2問だけでなく第4問で出題される可能性もあるので、出題範囲を絞らずに過去問題集や予想問題集に収載されている問題をたくさん解いておきましょう。

 勘定記入に関しては、解き方を覚えないとなかなか点数が伸びない反面、一度解き方を覚えてしまえば得点源にすることができます。

 勘定記入の一連の流れ(再振替仕訳→期中仕訳→決算整理仕訳→決算振替仕訳→帳簿の締め切り)をきちんと押さえておきましょう。

帳簿記入

 帳簿記入は、第134回・第138回・第142回・第147回・第151回(※第4問)・第153回(※第4問)で商品有高帳の作成問題、第140回で仕入先元帳や買掛金勘定の作成問題、第130回で売掛金明細表の作成問題が出題されています。

 帳簿記入の中でもよく出題される「商品有高帳の作成問題」は第153回で出題されたばかりですが、昔からコンスタントに出題される論点なので直近の過去問はしっかり押さえておきましょう。

※第151回・第153回の第4問で帳簿記入(商品有高帳)が出題されました。今後は第4問での出題がメインになりそうです。

仕訳問題

 仕訳問題は、第132回・第136回・第139回で出題されています。

 いずれも資料で与えられた帳簿から仕訳を推定するタイプの問題ですが、第136回のように資料のボリュームが大きい場合は部分点狙いでOKです。完答に固執して時間を浪費しないように気をつけてください。

 ここ最近はなぜか出題間隔が空いていますが(第132回→第136回→第139回→?)、重要度が下がったわけではないので、出題されても対応できるように過去問を使ってきちんと対策しておきましょう。

第3問:第1予想は…二重仕訳なしの合計残高試算表。試算表の種類に気をつけて!

日商簿記検定3級 第3問の出題状況(直近10回分+予想) ※「有」「無」は二重仕訳の有無
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残高
合計
合計残高
財務諸表
仕訳日計表

 第3問では、試算表または財務諸表の作成問題が出題されます。

 第100回から第153回までの54回の試験のうち、財務諸表の作成問題が出題されたのは第103回と第125回の2回だけで、その他の回はすべて試算表の作成問題が出題されているので、第154回も【試算表作成問題】が出題される可能性が高いです。

試算表

 試算表には「合計試算表」「残高試算表」「合計残高試算表」の3種類がありますが、特に「合計試算表」と「残高試算表」は間違えやすいので解答するさいにじゅうぶん気をつけましょう。

 問題を解き始める前に答案用紙の試算表の種類と二重仕訳の有無を確認し、問題用紙の右上あたりに「残高・あり」や「合計・なし」などと書くクセをつけておきましょう。

  • 残高試算表:第137回・第141回・第143回・第147回・第148回・第150回・第152回・第153回
  • 合計試算表:第139回・第142回・第144回・第145回・第151回
  • 合計残高試算表:第138回・第140回・第146回・第149回

 第154回に関しては、出題間隔的には【合計残高試算表】の出題可能性が高そうですが、正直なところ試算表に関してはどれが出題されてもおかしくない状況です。3種類のどれが出題されてもきちんと対応できるように準備しておきましょう。

 なお、試算表作成問題は二重仕訳の処理がポイントになります。効率のよい解き方をマスターしたい方は、以下の過去問分析ページをご覧ください。

  • 二重仕訳を考慮する必要がない問題 → T勘定を使って解く(第153回参照)
  • 二重仕訳を考慮する必要がある問題 → 仕訳+集計時にひと工夫する(第150回参照)

財務諸表

 財務諸表作成問題は、第103回・第125回で出題された「決算整理後残高試算表→貸借対照表&損益計算書の作成」というパターンの問題と、第97回で出題された「決算整理前残高試算表→決算整理仕訳→貸借対照表&損益計算書の作成」という前者よりも難度の高いパターンの問題の2つが考えられます。

 ただ、財務諸表作成問題は第5問で出題される可能性が高く、第97回・第103回・第125回の問題を入手するのは難しいので、第3問のための特別な対策は不要です。

 財務諸表の作成問題に関しては、第5問対策として市販の過去問題集・予想問題集に収載されている問題を解いておきましょう。

仕訳日計表

 仕訳日計表の作成問題は、以前は2級の試験範囲でしたが、試験範囲の改定により2016年度(第143回~)から3級の試験範囲になりました。

 問題資料で与えられた3種類の伝票(入金伝票・出金伝票・振替伝票)の仕訳を下書きし、各勘定の金額を集計して仕訳日計表に記入する…という流れになりますが、処理自体は非常に簡単です。

 仮に第3問で出題された場合はラッキー問題になる可能性が高いので、市販の予想問題集等を使って満点が取れるように対策しておきましょう。

※第144回・第148回の第4問で仕訳日計表が出題されました。今後も第4問での出題が考えられます。

第4問:出題間隔と考えると…そろそろ「仕訳日計表」の可能性が高いです!

日商簿記検定3級 第4問の出題状況(直近10回分+予想)
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伝票会計
勘定記入
語句記入
仕訳日計表
仕訳問題
商品有高帳

 第4問では、伝票会計や勘定記入、仕訳問題、語句記入問題、仕訳日計表、商品有高帳などが出題されます。

  • 伝票会計:第138回・第140回・第142回・第143回・第146回・第150回・第152回
  • 勘定記入:第135回・第139回・第147回
  • 語句記入:第136回・第141回・第145回・第149回
  • 仕訳日計表:第144回・第148回
  • 商品有高帳:第151回・第153回
  • 仕訳問題:第137回

 第2問と同様に出題パターンに規則性がないため、伝票会計以外は何が出題されてもおかしくない状況ですが、試験範囲の改定の影響や今までの出題頻度・出題間隔を考えますと…第154回は【仕訳日計表】の出題を予想します。

仕訳日計表

 仕訳日計表は、2016年度の試験から新たに3級の試験範囲になった論点です。

 問題資料で与えられる伝票(入金・出金・振替)を集計して仕訳日計表を作成するとともに、総勘定元帳への転記や各勘定の残高の計算を行います。

 コツをつかめば簡単に解けるので、第144回・第148回の過去問や練習問題等を使って解答の流れ・コツをきちんと押さえておきましょう

伝票会計

 伝票会計は第4問の最頻出論点です。第152回で出題されたばかりですが、過去には中1回で出題されたことが何度もあるため(ex.第138回→第140回→第142回、第150回→第152回)、第154回で出題される可能性もあります。

 伝票会計はほぼ毎回、出題パターンが決まっていて点数が取りやすいという特徴があるので、過去問題集・予想問題集に収載されている問題を使って、最低限の対策しておきましょう。

語句記入

 語句記入(空欄推定)は、問題の文章内のカッコに当てはまる語句を解答する問題です。

 多くの受験生がきちんと理解できていない「各帳簿の定義」「簿記一巡の流れ」がドカッと問われる可能性もあります。保険的な位置づけで以下の事項を押さえておきましょう。

  • 仕訳帳:簿記上の取引を仕訳という形で日付順に記録する主要簿である。
  • 総勘定元帳:各勘定科目の金額の増減を記録する主要簿である。
  • 得意先元帳(売掛金元帳):得意先ごとの売掛金の増減を記録する補助簿である。
  • 仕入先元帳(買掛金元帳):仕入先ごとの買掛金の増減を記録する補助簿である。
  1. 試算表を作成する
  2. 決算整理仕訳を行う
  3. 財務諸表(P/L、B/S)を作成する
  4. 収益・費用の各勘定の残高を損益勘定に振り替える
  5. 当期純利益(または当期純損失)を繰越利益剰余金勘定に振り替える
  6. 各勘定を締め切る

 また、語句記入(空欄推定)の問題は「語句そのもので解答する場合」と「番号やアルファベットなどで解答する場合」の2パターンがあります。必ず問題の指示に従って解答しましょう。

勘定記入

 勘定記入は、第124回に支払地代&前払地代、第128回・第131回に資本金&引出金、第130回に支払家賃&前払家賃、第135回に繰越商品&売上原価、第139回に固定資産、第147回に支払手数料&前払手数料の問題が出題されています。

 現時点では第147回が最後の出題になっているので、第154回で出題される可能性もじゅうぶんあります。また、勘定記入は第4問だけでなく第2問で出題される可能性も高いです。

 なるべく出題範囲を絞らずに、過去問題集や予想問題集に収載されている問題を出来るかぎりたくさん解いて、対応できるひきだしを増やしておきましょう。

仕訳問題

 仕訳問題は、問題で与えられた勘定を元に、各日付の仕訳を考える問題です。第2問や第4問の勘定記入の問題を使って、勘定→仕訳に直す練習をしておきましょう。

第5問:順番的には財務諸表!過去問を使って完ぺきに対策しておきましょう!

日商簿記検定3級 第5問の出題状況(直近10回分+予想)
144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154


文章問題
推定問題
財務諸表

 第5問では、精算表(文章題・推定問題)または財務諸表の作成問題が出題されます。

 第100回から第153回までの54回の試験のうち、財務諸表の作成問題が出題されたのは第106回・第120回・第124回・第138回・第141回・第142回・第144回・第146回・第148回・第149回・第151回・第152回の12回ですが、ここ最近は出題頻度が高くなっています。

 第154回に関しては、順番的にもここ最近の出題間隔的にも【財務諸表作成問題】になります。過去問や予想問題を使って万全の対策をしておきましょう。

財務諸表

 財務諸表作成問題に苦手意識を持っている方が多いですが、必要以上に恐れる必要はありません。

 (精算表と比べると)答案用紙の見た目は全然違いますが、どちらの問題も「未処理事項・決算整理事項の処理→貸借対照表と損益計算書の作成」とやることは同じです。

 直近では第141回・第142回・第144回・第146回・第148回・第149回・第151回・第152回で出題されています。90分(1時間半)ぐらいの解答時間で満点が取れるようになるまで何度も繰り返し過去問を解いて、万全の対策しておきましょう。

 貸借対照表の「減価償却累計額」を、「建物減価償却累計額」や「備品減価償却累計額」と書いてしまう方が多くいらっしゃいますが、貸借対照表の表示科目には一定のルールがあり、固定資産の控除科目は「減価償却累計額」と決まっています。

 うっかり「建物」や「備品」を付けないように気をつけましょう。

 また、貸借対照表の貸倒引当金や減価償却累計額の金額の前には、マイナスを意味する△マークを付けてはいけません(※答案用紙に最初から△マークが付いている場合はそのままでOKです)。

 筆記試験は模範解答以外は不正解になるため、△マーク等を勝手に付けた場合、金額が合っていても不正解になる可能性が高いです。特段の指示がない場合は、金額だけを記入しましょう。

精算表

 精算表作成問題は、第119回・第123回で出題されたような空欄推定の問題と、それ以外の文章題(順進)の問題の2種類があります。

 文章題のほうが出題頻度が圧倒的に高いので、第154回に関しては文章題の精算表作成問題をメインに対策しておきましょう。

 なお、売上原価の算定を「仕入の行」でなく「売上原価の行」で行う問題がちょくちょく出題されています(第128回・第134回・第143回)。

仕入勘定による売上原価算定の仕訳
(借)仕入 期首商品棚卸高
 (貸)繰越商品 期首商品棚卸高
(借)繰越商品 期末商品棚卸高
 (貸)仕入 期末商品棚卸高
売上原価勘定による売上原価算定の仕訳
(借)売上原価 期首商品棚卸高
 (貸)繰越商品 期首商品棚卸高
(借)売上原価 当期商品仕入高
 (貸)仕入 当期商品仕入高
(借)繰越商品 期末商品棚卸高
 (貸)売上原価 期末商品棚卸高

 この仕訳については「浮く牛食う(うくうしくう)」という語呂で簡単に覚えることができるので、この機会にサクッと押さえておきましょう。



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