第156回日商簿記3級 予想問題「簿記ナビ模試」第3問(合計残高試算表)の解説

第3問 新論点がぎっしりつまった試算表の作成問題。完ぺきに仕上げてください!

 合計残高試算表の作成問題です。

 二重取引を考慮する必要のない試算表作成問題の解答方法は、「全仕訳を全て下書きしたうえで金額を集計する方法」と「仕訳を書かずにT勘定を使って解く方法」の2つがあります。

 本問のように処理すべき量が少ない問題は、前者の「全仕訳を全て下書きしたうえで金額を集計する方法」で解くことをおすすめします。

簿記ナビ模試3級の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 普通 普通 普通
5分 15分 15分 30分 15分 30分 10分


簿記3級の出題予想のご案内

 簿記検定ナビでは、2020年11月15日に行われる第156回日商簿記3級の出題予想を公開しています。

 過去の出題状況や最近の出題傾向を独自の視点で分析し、大問ごとの予想はもちろんのこと、各論点の重要ポイントや絶対に押さえておくべき過去問などもあわせてご紹介しています。

第3問(合計残高試算表)の解説

 問題資料Bの各取引の仕訳を考えましょう。

×1年6月26日の仕訳①
(借)未払配当金 100,000
 (貸)普通預金ドガ銀行 100,000

 問題資料の合計試算表の貸方に「未払配当金 100,000」が計上されているので、これを借方に振り替えましょう。

×1年6月26日の仕訳②
(借)支払家賃 150,000
(借)水道光熱費 24,000
 (貸)普通預金ドガ銀行 174,000

 問題の指示に従って、支払家賃と水道光熱費を計上します。

×1年6月26日の仕訳③
(借)給料 500,000
 (貸)所得税預り金 30,000
 (貸)普通預金ドガ銀行 470,000

 所得税の源泉徴収額は、所得税預り金で処理します。

×1年6月27日の仕訳①
(借)普通預金マネ銀行 160,000
 (貸)売掛金 160,000

 売掛金の回収に関する仕訳です。

×1年6月27日の仕訳②
(借)買掛金 260,000
 (貸)電子記録債務 260,000

 買掛金を電子記録債務に振り替えます。

×1年6月28日の仕訳①
(借)普通預金ドガ銀行 600,000
(借)支払手数料 500
 (貸)普通預金マネ銀行 600,500 ※1

※1 600,000円+手数料500円=600,500円(貸借差額)

 預金の移動に関する処理です。マネ銀行からドガ銀行にお金を振り込んださいに振込手数料が発生しているので、マネ銀行の残高から差し引いて処理しましょう。

×1年6月28日の仕訳②
(借)電子記録債権 180,000
 (貸)売掛金 180,000

 売掛金を電子記録債権に振り替えます。

×1年6月29日の仕訳①
(借)電子記録債務 350,000
 (貸)普通預金マネ銀行 350,000

 電子記録債務の支払いに関する仕訳です。

×1年6月29日の仕訳②
(借)仕入 73,000 ※2
 (貸)買掛金 70,000
 (貸)現金 3,000

※2 購入代価70,000円+引取運賃3,000円=73,000円

 仕入諸掛りの処理がポイントです。本問のように特に指示がない場合は当店負担と考えて、仕入原価に含めて処理しましょう。

  • 仕入時の諸掛り
    • 当店負担:仕入原価に含めて処理
    • 仕入先負担:立替金で処理or買掛金から差し引いて処理
  • 売上時の諸掛り
    • 当店負担:発送費などで費用処理
    • 得意先負担:立替金で処理or売掛金に含めて処理
×1年6月29日の仕訳③
(借)受取商品券 120,000
(借)売掛金 90,000 ※3
 (貸)売上 210,000

※3 210,000円-120,000円=90,000円(貸借差額)

 代金のうち120,000円は自治体発行の商品券を受け取っているので、受取商品券で処理します。以前使われていた「商品券」では不正解になりますので、2018年度以前のテキストをお使いの方はじゅうぶんご注意ください。

×1年6月30日の仕訳①
(借)普通預金マネ銀行 280,000
 (貸)電子記録債権 280,000

 電子記録債権の回収に関する仕訳です。

×1年6月30日の仕訳②
(借)減価償却費 10,000
 (貸)備品減価償却累計額 10,000

 減価償却日を月割りで計上します。

 仕訳は以上です。あとは、問題資料(A)の合計試算表の金額に、上記の仕訳の各勘定の金額を加算して合計額を求めたうえで、貸借差額を残高欄に記入しましょう。



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