仕訳問題
難度:高・中・低
重要度:A・B
建物と土地に対する固定資産税 ¥ 720,000 の納税通知書を受け取り、第1期分 ¥ 180,000 を現金で納付した。
勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
---|---|---|---|
現金 | 当座預金 | 普通預金 | 仮払法人税等 |
建物 | 減価償却累計額 | 土地 | 未払法人税等 |
法定福利費 | 減価償却費 | 租税公課 | 法人税等 |
解答仕訳
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | ||
---|---|---|---|---|---|
租税公課 | 180,000 | 現金 | 180,000 |
解説
固定資産税の納付(未払金を計上しない方法)に関する問題です。
固定資産税は、建物や土地などの固定資産を1月1日時点で保有している人に課せられる税金です。
その年の納税額が確定すると、課税主体(税金を徴収する側)である市町村などから、「固定資産税は●●●円です。4回に分けて納付してください。」という内容の納税通知書が送られてきます。
簿記3級では固定資産税を納付した時の仕訳が問われますが、納税通知書を受け取った時の処理方法により納付した時の仕訳が異なるため注意が必要です。
- 納税通知書を受け取った時の処理方法
- 受け取った時に何もしない方法
- 受け取った時に未払金を計上する方法
本問は、問題に列挙されている勘定科目の中に未払金がないので、1.の「納税通知書を受け取った時に何もしない方法」で処理すると判断します。
納税通知書を受け取った時に何もしない方法
納税通知書を受け取った時には何も処理をせず、納付した時に納付額を租税公課で処理します。
本問は、問題文に「固定資産税 ¥ 720,000 の納税通知書を受け取り、第1期分 ¥ 180,000 を現金で納付した」とあるので、第1期分の納付に関する処理のみを行います。
(貸)現金 180,000
(貸)現金など 180,000
(貸)現金など 180,000
(貸)現金など 180,000

「納税通知書を受け取った時に未払金を計上する方法」による仕訳は、固定資産税の納付(未払金を計上する方法)で出題しています。本問とあわせてご確認ください。
Q&A
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