仕訳問題
難度:高・中・低
重要度:A・B
源泉徴収した7月から12月までの所得税 ¥ 600,000 を、所轄の税務署の納税窓口にて現金で納付した。なお、当社は前期より納期の特例承認を受けている。
勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
---|---|---|---|
現金 | 当座預金 | 普通預金 | 立替金 |
前払金 | 未払金 | 仮受金 | 所得税預り金 |
給料 | 法定福利費 | 租税公課 | 法人税等 |
解答仕訳
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | ||
---|---|---|---|---|---|
所得税預り金 | 600,000 | 現金 | 600,000 |
解説
所得税の納付に関する問題です。
会社が源泉徴収した所得税は、原則として徴収した日の翌月10日までに納付する必要があります。ただし、給与の支給人員が常時10人未満で、源泉所得税の納期の特例の承認を受けている場合は、半年分ずつまとめて納付することができます。
- 1月から6月までに源泉徴収した所得税:7月10日までに納付
- 7月から12月までに源泉徴収した所得税:翌年1月20日までに納付
本問ではこの特例の処理が問われていますが、適用要件の人数や納付期限は税法の世界の話しなので覚える必要はありません。半年分を納付したさいに(所得税)預り金の減少として処理することだけを押さえておきましょう。
なお、本問は問題に列挙されている勘定科目の中に所得税預り金がある(預り金がない)ので、所得税預り金で処理すると判断します。うっかり預り金で処理しないように気をつけましょう。
(借)給料 -
(貸)所得税預り金 600,000
(貸)普通預金など -
(貸)所得税預り金 600,000
(貸)普通預金など -
(借)所得税預り金 600,000
(貸)現金 600,000
(貸)現金 600,000

所得税を源泉徴収した時の仕訳は、所得税の源泉徴収で出題しています。本問とあわせてご確認ください。
Q&A
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