簿記3級重要仕訳TOP100 債権の貸倒れ（当期に発生した債権）【簿記検定ナビ】

仕訳問題

難度：高・中・低

重要度：A・B

　当期中に発生した売掛金￥ 300,000 が貸し倒れた。なお、貸倒引当金の残高は￥ 240,000 である。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金	当座預金	普通預金	受取手形
売掛金	電子記録債権	貸倒引当金	売上
貸倒引当金戻入	償却債権取立益	貸倒引当金繰入	貸倒損失

借方科目	金額		貸方科目	金額
貸倒損失	300,000		売掛金	300,000

　債権の貸倒れ（当期に発生した債権）に関する問題です。

　債権の貸倒れは、債権の発生時期（前期以前or当期）によって処理が異なります。仕訳を考えるさいは、貸倒れた債権がいつ発生したのかを必ず確認しましょう。

前期以前に発生した債権の貸倒れ：前期の決算を通過しているので貸倒引当金の設定対象になっています。よって、この債権が貸倒れた場合は貸倒引当金を取り崩して処理し、不足分があれば貸倒損失で処理します。
当期に発生した債権の貸倒れ：前期の決算を通過していないので貸倒引当金の設定対象になっていません。よって、この債権が貸倒れた場合は全額を貸倒損失で処理します。

　本問は、問題文に「当期中に発生した売掛金￥ 300,000 が貸し倒れた」とあるので、全額を貸倒損失で処理します。

　なお、問題文の「貸倒引当金の残高は￥ 240,000 である」はダミーデータです。うっかり貸倒引当金を取り崩さないように気をつけましょう。

前期以前に発生した債権の貸倒れ＆「貸倒れた金額＜貸倒引当金」のケースの仕訳は、債権の貸倒れ（前期に発生した債権①）で出題しています。

また、前期以前に発生した債権の貸倒れ＆「貸倒れた金額＞貸倒引当金」のケースの仕訳は、債権の貸倒れ（前期に発生した債権②）で出題しています。本問とあわせてご確認ください。

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