簿記2級 重要仕訳TOP100 一年基準

仕訳問題

難度:高・・低

重要度:A・B

 当期首において、向こう4年分の保険料(1年あたり ¥ 30,000 )を前払いし、全額を保険料勘定に計上していた。決算にあたり、一年基準を適用して保険料を適切な勘定に振り替える。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 立替金
前払費用 未収収益 長期前払費用 未払費用
前受収益 預り金 保険料 損益

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
前払費用
長期前払費用
30,000
60,000
※1
※2
保険料 90,000 ※3

※1 @30,000円×1年=30,000円

※2 @30,000円×2年=60,000円

※3 30,000円+60,000円=90,000円(貸借差額)

解説

 一年基準に関する問題です。

 問題文の「当期首において、向こう4年分の保険料(1年あたり ¥ 30,000 )を前払いし、全額を保険料勘定に計上していた」から、4年分の保険料の全額を保険料で処理していたことが分かります。

4年分の保険料=@30,000円×4年=120,000円

参考:保険料支払時の仕訳
(借)保険料 120,000
 (貸)普通預金など 120,000

 上記の仕訳を踏まえたうえで、問題文に「決算にあたり、一年基準を適用して保険料を適切な勘定に振り替える」とあるので、一年基準により保険料を適切な勘定科目に振り替えます。

  • 一年基準による分類
    • 当期にかかる保険料:保険料(費用)
    • 決算日の翌日から起算して1年以内の期間にかかる保険料:前払保険料(流動資産)
    • 決算日の翌日から起算して1年超の期間にかかる保険料:長期前払保険料(固定資産)

 本問の場合、当期首に4年分の保険料を支払っているので、1年分は当期にかかる保険料として処理し、もう1年分を決算日の翌日から起算して1年以内にかかる保険料として処理し、残りの2年分を決算日の翌日から起算して1年超の期間にかかる保険料として処理します。

 よって、保険料として処理していた120,000円のうちの1年分(30,000円)を前払費用に振り替え、2年分(30,000円×2年)を長期前払費用に振り替えます。

解答:決算時の仕訳
(借)前払費用 30,000
(借)長期前払費用 60,000
 (貸)保険料 90,000

参考:翌年度の処理

 まず、期首において再振替仕訳(決算時の仕訳の逆仕訳)を行います。

参考:再振替仕訳
(借)保険料 90,000
 (貸)前払費用 30,000
 (貸)長期前払費用 60,000

 次に、決算時の仕訳を考えます。前期末の決算と同様に、借方に計上した保険料90,000円を適切な勘定科目に振り替えます。

 1年分は当期にかかる保険料として処理し、もう1年分を決算日の翌日から起算して1年以内にかかる保険料として処理し、残りの1年分を決算日の翌日から起算して1年超の期間にかかる保険料として処理します。

 よって、保険料90,000円のうちの1年分(30,000円)を前払費用に振り替え、もう1年分(30,000円)を長期前払費用に振り替えます。

参考:決算時の仕訳
(借)前払費用 30,000
(借)長期前払費用 30,000
 (貸)保険料 60,000
管理人

一年基準による分類は、第1問の仕訳問題だけでなく第2問・第3問で出題される可能性もあります。完ぺきに押さえておきましょう。



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