仕訳問題
難度:高・中・低
重要度:A・B
×1年7月1日、以下の条件でリース会社と備品のリース契約を締結した。なお、このリース取引はオペレーティング・リース取引である。
- リース期間:4年
- リース料:年額 ¥ 60,000(支払日は毎年6月末日、現金後払い)
- リース資産:見積現金購入価額 ¥ 200,000
- 耐用年数:5年
- 決算日:3月31日(会計期間は1年)
決算(×2年3月31日)において、当期の経過期間に対応する支払リース料を月割りで未払計上した。
勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
---|---|---|---|
現金 | 当座預金 | 普通預金 | 前払利息 |
備品 | リース資産 | リース債務 | 未払リース料 |
減価償却累計額 | 支払リース料 | 減価償却費 | 支払利息 |
解答仕訳
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | ||
---|---|---|---|---|---|
支払リース料 | 45,000 | ※1 | 未払リース料 | 45,000 |
※1 60,000円×9か月/12か月=45,000円
解説
オペレーティング・リース取引(決算処理)に関する問題です。
本問はまず、問題文の「支払日は毎年6月末日、現金後払い」「決算(×2年3月31日)」から、リース料の支払日と決算日が異なることが分かります。
支払日と決算日が異なる場合、決算において当期の経過期間に対応するリース料を未払計上する必要があるため、契約日から決算日までの9か月分(7月1日~3月31日)のリース料を未払計上します。
- 1年分のリース料:60,000円
- 1か月分のリース料:60,000円÷12か月=@5,000円
- 9か月分のリース料:@5,000円×9か月=45,000円
(借)支払リース料 45,000
(貸)未払リース料 45,000
(貸)未払リース料 45,000
参考:「支払日≠決算日」のオペレーティング・リース取引の一連の仕訳
契約時・決算時・翌期首・リース料支払時の仕訳は以下のとおりです。決算において未払リース料を計上した場合は、翌期首において再振替仕訳を行います。
仕訳なし
(借)支払リース料 45,000
(貸)未払リース料 45,000
(貸)未払リース料 45,000
(借)未払リース料 45,000
(貸)支払リース料 45,000
(貸)支払リース料 45,000
(借)支払リース料 60,000
(貸)現金 60,000
(貸)現金 60,000

支払日と決算日が同日のオペレーティング・リース取引の仕訳は、オペレーティング・リース取引(支払時の処理)で出題しています。本問とあわせてご確認ください。
Q&A
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