簿記2級 重要仕訳TOP100 固定資産の除却

仕訳問題

難度:高・・低

重要度:A・B

 ×2年12月16日に購入したコピー機(取得原価:¥ 360,000、残存価額:ゼロ、耐用年数:6年、償却方法:定額法、記帳方法:間接法)を×6年12月15日に除却した。このコピー機は直ちに倉庫に移管し、その処分価額を ¥ 80,000 と見積もった。なお、当社の決算は3月31日(年1回)であり、減価償却は月割計算で行っている。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 未収入金
貯蔵品 備品 備品減価償却累計額 未払金
固定資産売却益 減価償却費 固定資産売却損 固定資産除却損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
備品減価償却累計額
貯蔵品
固定資産除却損
45,000
200,000
80,000
35,000
※1※2

※3
備品 360,000

※1 360,000円×9か月/72か月=45,000円

※2 360,000円×40か月/72か月=200,000円

※3 360,000円-45,000円-200,000円-80,000円=35,000円(貸借差額)

解説

 固定資産の除却に関する問題です。

 除却の仕訳は、売却の仕訳と同様に以下の5ステップで考えると分かりやすいです。

  1. 取得原価を貸方に計上する
  2. 当期の減価償却費を計上する
  3. 前期末の減価償却累計額を計算して借方に計上する
  4. 貯蔵品を借方に計上する
  5. 貸借差額を除却損で処理する

 問題文の「コピー機…を…除却し」「取得原価:¥ 360,000」から、取得原価360,000円のコピー機を除却したことが分かるので、貸方に備品を計上します。

参考:ステップ1(取得原価を貸方に計上する)
 (貸)備品 360,000

 問題文の「×2年12月16日に購入したコピー機…を×6年12月15日に除却」「当社の決算は3月31日(年1回)」から、期中に除却したことが分かります。

 また、問題文に「償却方法:定額法」「減価償却は月割計算で行っている」とあるので、当期の4月1日から12月15日までの9か月分の減価償却費を計算して借方に計上します。

  • 当期首から売却日までの期間:9か月(×6年4月~×6年12月)
  • 耐用年数:6年(72か月)
  • 9か月分の減価償却費:360,000円×9か月/72か月=45,000円
参考:ステップ2(当期の減価償却費を計上する)
(借)減価償却費 45,000
 (貸)備品 360,000

 問題文の「×2年12月16日に購入した」から、前期末(×6年3月31日)までに40か月分の減価償却費を計上していたことが分かるので、金額を計算して借方に備品減価償却累計額を計上します。

  • 購入日から前期末までの期間:40か月(×2年12月~×6年3月)
  • 耐用年数:6年(72か月)
  • 40か月分の減価償却費:360,000円×40か月/72か月=200,000円
参考:ステップ3(前期末の減価償却累計額を計算して借方に計上する)
(借)減価償却費 45,000
(借)備品減価償却累計額 200,000
 (貸)備品 360,000

 問題文の「このコピー機は直ちに倉庫に移管し、その処分価額を ¥ 80,000 と見積もった」から、コピー機の処分可能価額が80,000円であることが分かるので、借方に貯蔵品を計上します。

参考:ステップ4(貯蔵品を借方に計上する)
(借)減価償却費 45,000
(借)備品減価償却累計額 200,000
(借)貯蔵品 80,000
 (貸)備品 360,000

 最後に、貸借差額を固定資産除却損で処理します。

固定資産除却損=360,000円-45,000円-200,000円-80,000円=35,000円

解答:ステップ5(貸借差額を除却損で処理する)
(借)減価償却費 45,000
(借)備品減価償却累計額 200,000
(借)貯蔵品 80,000
(借)固定資産除却損 35,000
 (貸)備品 360,000
管理人

固定資産の除却は、簡単にいうと「使うのをやめる」ことなので固定資産除却益が発生することは通常考えられません。よって、ステップ5の貸借差額は必ず固定資産除却損で処理します。

また、除却のさいに解体費用や運搬費用などが発生した場合は、(特別な指示がある場合を除いて)固定資産除却損に含めて処理します。

なお、固定資産の廃棄に関する仕訳は、固定資産の廃棄で出題しています。本問とあわせてご確認ください。



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  1. リース取引(全6問)
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