簿記2級 重要仕訳TOP100 固定資産の改良と修繕

仕訳問題

難度:高・中・

重要度:A・B

 建物の修繕工事を行い、代金 ¥ 2,000,000 を普通預金から支払ったが、工事代金の30%は建物の耐震機能を向上させる効果があるものと認められた。なお、修繕引当金の残高は ¥ 1,200,000 である。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 前払金
未収入金 仮払金 建物 建物減価償却累計額
未払金 修繕引当金 減価償却費 修繕費

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
建物
修繕引当金
修繕費
600,000
1,200,000
200,000
※1

※2
普通預金 2,000,000

※1 2,000,000円×30%=600,000円

※2 (2,000,000円-600,000円)-1,200,000円=200,000円

解説

 固定資産の改良と修繕に関する問題です。

 本問は、取引を【資本的支出(改良)に関する取引】と【収益的支出(修繕)に関する取引】に分けて考えましょう。

 問題文の「工事代金の30%は建物の耐震機能を向上させる効果があるものと認められた」から、工事代金の30%が資本的支出、残りの70%が収益的支出に分類されることが分かります。

  • 資本的支出(耐用年数を延長させたり、その価値を高めるような支出):固定資産の増加として処理
  • 収益的支出(定期修繕など固定資産の諸機能を維持するための支出):修繕費修繕引当金で処理
  • 資本的支出=2,000,000円×30%=600,000円
  • 収益的支出=2,000,000円-600,000円=1,400,000円

 よって、工事代金の600,000円は建物の増加として処理します。

解答①(資本的支出に関する仕訳)
(借)建物 600,000
 (貸)普通預金 600,000

 上述のとおり、工事代金の残額1,400,000円は収益的支出に分類されます。

 また、問題文に「修繕引当金の残高は ¥ 1,200,000 である」とあるので、1,400,000円のうちの1,200,000円は修繕引当金を取り崩して処理し、残りの200,000円(=1,400,000円-1,200,000円)は修繕費で処理します。

解答②(収益的支出に関する仕訳)
(借)修繕引当金 1,200,000
(借)修繕費 200,000
 (貸)普通預金 1,400,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

管理人

固定資産の改良と修繕は、工事代金を「資本的支出」と「収益的支出」に分類したうえで仕訳を考えましょう。



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