簿記2級 重要仕訳TOP100 有価証券の購入(満期保有目的債券)

仕訳問題

難度:高・・低

重要度:A・B

 ×1年6月19日に、満期日まで保有する目的で司馬ヒストリー株式会社の社債(額面総額:¥ 3,000,000、年利率:3.65%、利払日:9月末日と3月末日の年2回)を額面 ¥ 100 につき ¥ 97.5 で買い入れ、代金は証券会社への手数料 ¥ 11,000 および端数利息とともに小切手を振り出して支払った。なお、端数利息は1年を365日として、前回の利払日の翌日から売買日までの期間に相当する金額を日割りで計算すること。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 未収入金
売買目的有価証券 満期保有目的債券 その他有価証券 子会社株式
未払金 有価証券利息 支払手数料 支払利息

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
満期保有目的債券
有価証券利息
2,936,000
24,000
※1
※2
当座預金 2,960,000 ※3

※1 3,000,000円×@97.5円/@100円+11,000円=2,936,000円

※2 3,000,000円×3.65%×80日/365日=24,000円

※3 2,936.000円+24,000円=2,960,000円(貸借差額)

解説

 有価証券の購入(満期保有目的債券)に関する問題です。

 本問は、取引を【有価証券の購入に関する取引】と【利息の支払いに関する取引】に分けて考えましょう。

 有価証券を購入した場合、購入代価と付随費用(取得に伴い発生した費用)の合計額を取得原価として資産計上します。

取得原価=3,000,000円×@97.5円/@100円+11,000円=2,936,000円

 また、問題文に「満期日まで保有する目的で」とあるので、満期保有目的債券で処理します。

  • 有価証券の購入時に使う勘定科目
    • 売買目的:売買目的有価証券
    • 満期保有目的:満期保有目的債券
    • 影響力行使目的:関連会社株式
    • 支配目的:子会社株式
    • 上記のいずれにも該当しない(ex.長期保有目的):その他有価証券
解答①(有価証券の購入に関する仕訳)
(借)満期保有目的債券 2,936,000
 (貸)当座預金 2,936,000

 問題文の「×1年6月19日」「利払日:9月末日と3月末日の年2回」「前回の利払日の翌日から売買日までの期間に相当する金額を日割りで計算する」から、前回の利払日の翌日の4月1日から6月19日までの80日分(30日+31日+19日)の端数利息を計算します。

端数利息=3,000,000円×3.65%×80日/365日=24,000円

解答②(利息の支払いに関する仕訳)
(借)有価証券利息 24,000
 (貸)当座預金 24,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

参考:購入時に端数利息を支払う理由

 社債を購入すると次回の利払日(9月末日)に半年分の利息を受け取ることができます。

 ただ、保有していなかった期間(4月1日から6月19日まで)の利息を受け取る権利は前の保有者にあるため、この期間の利息を購入時に支払うことによって、保有期間に見合った利息を損益計算書に計上することができます。

  • 購入日(6月19日):保有していなかった期間(4月1日から6月19日まで)の利息を支払う
  • 利払日(9月30日):半年分(4月1日から9月30日まで)の利息を受け取る
  • 利払日(3月31日):半年分(10月1日から3月31日まで)の利息を受け取る
    • 損益計算書に計上される利息:保有していた期間(6月20日から3月31日まで)の利息
管理人

端数利息の計算期間は「前回の利払日の翌日から売買日まで」が一般的ですが、「前回の利払日の翌日から売買前日までの期間」というケースもあります。解答時に必ず確認しましょう。



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