簿記2級 重要仕訳TOP100 外貨建取引(決算処理)

仕訳問題

難度:高・中・

重要度:A・B

 先日、米国の取引先から5,000ドルを借り入れ、同日の直物為替相場で記帳処理していた。本日、決算において円換算額の評価替えを行った。

  • 借入時の直物為替相場:1ドル ¥ 112
  • 借入時の先物為替相場:1ドル ¥ 114
  • 決算時の直物為替相場:1ドル ¥ 113
  • 決算時の先物為替相場:1ドル ¥ 115
勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 受取手形
売掛金 貸付金 支払手形 買掛金
借入金 受取利息 支払利息 為替差損益

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
為替差損益 5,000 ※1 借入金 5,000

※1 (@113円-@112円)×5,000ドル=5,000円

解説

 外貨建取引(決算処理)に関する問題です。

 本問はまず、問題文の「先日、米国の取引先から5,000ドルを借り入れ、同日の直物為替相場で記帳処理していた」から、5,000ドルを借り入れたときに借入金を計上していたことが分かります。

借入時の直物為替相場で換算した借入金の円換算額=@112円×5,000ドル=560,000円

参考:借入時の仕訳
(借)普通預金など 560,000
 (貸)借入金 560,000

 上記の仕訳を踏まえたうえで、問題文に「決算において円換算額の評価替えを行った」とあるので、決算時の直物為替相場で換算した円換算額に評価替えします。

  • 借入時の直物為替相場で換算した円換算額:560,000円
  • 決算時の直物為替相場で換算した円換算額:@113円×5,000ドル=565,000円
  • 為替差損益:565,000円-560,000円=5,000円(※差損)
解答:決算時の仕訳
(借)為替差損益 5,000
 (貸)借入金 5,000

参考:決算時に換算替えするもの・しないもの

 外貨建取引で発生した資産および負債のうち、貨幣項目(貨幣性資産および貨幣性負債)は決算において決算時の直物為替相場に換算替えします。

 このときに発生する「取引時の直物為替相場で換算した円換算額」と「決算時の直物為替相場で換算した円換算額」との差額を、為替差損益で処理します。

 一方、非貨幣項目(非償却性資産および非償却性負債)は換算替えしません。取引時の直物為替相場で換算した円換算額を次期以降に繰り越します。

  • 貨幣項目(決算時に換算替えするもの)
    • 貨幣性資産:通貨、各種預金、受取手形、売掛金、貸付金、未収入金、未収収益など
    • 貨幣性負債:支払手形、買掛金、借入金、未払金、未払費用など
  • 非貨幣項目(決算時に換算替えしないもの)
    • 非貨幣性資産:棚卸資産、前払金、前払費用、固定資産など
    • 非貨幣性負債:前受金、前受収益など
管理人

貨幣項目の「未収収益」や「未払費用」は決算時に計上するため、決算時の為替相場で換算しますが為替差損益は発生しません。



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