簿記2級 重要仕訳TOP100 外貨建取引(取引発生前に為替予約)

仕訳問題

難度:高・中・

重要度:A・B

 欧州の取引先から、商品1,000ユーロの代金を1か月後に支払う条件で輸入した。輸入時の直物為替相場は1ユーロ ¥ 120 であったが、輸入に先立って10,000ユーロを1か月後に1ユーロ ¥ 125 で購入する為替予約を結んでいたため、この為替予約により振当処理を行うことにした。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 受取手形
売掛金 未収入金 支払手形 買掛金
未払金 売上 仕入 為替差損益

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 125,000 ※1 買掛金 125,000

※1 @125円×1,000ユーロ=125,000円

解説

 外貨建取引(取引発生前に為替予約)に関する問題です。

 営業取引にかかる各勘定科目の円換算額を計算するさいに使う為替相場は、為替予約を付したタイミングにより異なります。

  • 取引発生に為替予約を付した場合
    • 予約時:換算なし
    • 取引時:予約時の先物為替相場で換算
    • 決算時:予約時の先物為替相場で換算
    • 決済時:予約時の先物為替相場で換算
  • 取引発生と同時に為替予約を付した場合
    • 取引時&予約時:取引時の先物為替相場で換算
    • 決算時:取引時の先物為替相場で換算
    • 決済時:取引時の先物為替相場で換算
  • 取引発生に為替予約を付した場合
    • 取引時:取引時の直物為替相場で換算
    • 予約時:予約時の先物為替相場で換算(※為替差損益が発生)
    • 決算時:予約時の先物為替相場で換算
    • 決済時:予約時の先物為替相場で換算

 本問は、問題文の「輸入に先立って10,000ユーロを1か月後に1ユーロ ¥ 125 で購入する為替予約を結んでいた」から、取引発生に為替予約を付したことが分かります。

 よって、仕入時には為替予約時の先物為替相場で換算した円換算額を計上します。うっかり輸入時の直物為替相場を使わないように気をつけましょう。

為替予約時の先物為替相場で換算した円換算額=@125円×1,000ユーロ=125,000円

解答:仕入時の仕訳
(借)仕入 125,000
 (貸)買掛金 125,000

参考:取引発生から決済までの一連の仕訳

 取引発生に為替予約を付した場合の、取引発生から決済までの一連の仕訳は以下のとおりです。参考までに内容をご確認ください

参考:為替予約時の仕訳
仕訳なし
解答:取引時の仕訳
(借)仕入 125,000
 (貸)買掛金 125,000
参考:決算時の仕訳
仕訳なし
参考:決済の仕訳
(借)買掛金 125,000
 (貸)現金など 125,000
管理人

代金の全部ではなく一部にだけ為替予約を付しているパターンもあります。その場合は為替予約を付している分は為替予約時の先物為替相場で換算し、為替予約を付していない分は取引時の直物為替相場で換算しましょう。

取引発生と同時に為替予約を付した場合の仕訳は、外貨建取引(取引発生時に為替予約)で、取引発生に為替予約を付した場合の仕訳は、外貨建取引(取引発生後に為替予約)で出題しています。本問とあわせてご確認ください。



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