仕訳問題
難度:高・中・低
重要度:A・B
資格教育サービスを運営する瀬尾アカデミー株式会社は、新たに簿記検定対策講座を開講し、生徒から受講料 ¥ 360,000 を受け取った(※適切に処理済み)。
決算において、簿記検定対策講座にかかる当期の収益を計上する。なお、決算日時点で全24講義のうち8講義が完了している。
勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
---|---|---|---|
現金 | 当座預金 | 普通預金 | 受取手形 |
売掛金 | 支払手形 | 買掛金 | 前受金 |
売上 | 役務収益 | 仕入 | 役務原価 |
解答仕訳
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | ||
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前受金 | 120,000 | ※1 | 役務収益 | 120,000 |
※1 360,000円×8講義/24講義=120,000円
解説
役務収益・役務原価(収益の計上)に関する問題です。
本問はまず、問題文の「新たに簿記検定対策講座を開講し、生徒から受講料 ¥ 360,000 を受け取った(※適切に処理済み)」から、受講料を受け取ったときに前受金で処理していたことが分かります。
(貸)前受金 360,000
上記の仕訳を踏まえたうえで、問題文に「決算において、簿記検定対策講座にかかる当期の収益を計上する。なお、決算日時点で全24講義のうち8講義が完了している」とあるので、完了した講義の分だけ前受金を役務収益に振り替えます。
当期に計上する収益=360,000円×8講義/24講義=120,000円
(貸)役務収益 120,000
参考:全講義が完了したときの仕訳
残りの16講義(=24講義-8講義)分の前受金を役務収益に振り替えます。参考までに仕訳をご確認ください。
全講義が完了したときに計上する収益=360,000円-120,000円=240,000円
(貸)役務収益 240,000

決算をまたぐ場合、役務の提供が完了した分は当期の収益(役務収益)として計上し、未だ提供していない分は前受金のまま次期以降に繰り越します。
Q&A
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