簿記2級 重要仕訳TOP100 返品調整引当金

仕訳問題

難度:高・・低

重要度:A・B

 前期に掛けで販売した商品 ¥ 600,000(原価率:80%)と、当期中に掛けで販売した商品 ¥ 500,000(原価率:75%)が返品された。なお、前期末に設定した返品調整引当金の残高は ¥ 200,000 である。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 受取手形
売掛金 支払手形 買掛金 未払金
貸倒引当金 返品調整引当金 売上 仕入

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入
返品調整引当金
売上
480,000
120,000
500,000
※1
※2
売掛金 1,100,000 ※3

※1 600,000円×80%=480,000円

※2 600,000円-480,000円=120,000円

※3 600,000円+500,000円=1,100,000円

解説

 返品調整引当金に関する問題です。

 本問は、取引を【前期販売分の返品に関する取引】と【当期販売分の返品に関する取引】に分けて考えましょう。

 前期に販売した商品が返品された場合、原価部分は新たな仕入があったと仮定して処理するとともに、利益部分は返品調整引当金が設定されていれば返品調整引当金を取り崩して処理します。

  • 原価部分:480,000円(=600,000円×原価率80%)は仕入で処理
  • 利益部分:120,000円(=600,000円-480,000円)は返品調整引当金で処理
解答①(前期販売分の返品に関する仕訳)
(借)仕入 480,000
(借)返品調整引当金 120,000
 (貸)売掛金 600,000

 なお、返品調整引当金が設定されていない場合、利益部分は前期損益修正損などで処理しますが、2級の試験範囲ではないのでこの処理を覚える必要はありません。

 当期中に販売した商品が返品された場合、原価部分・利益部分を分けることなく売上時の逆仕訳をします。仕入・返品調整引当金を使わないように気をつけてください。

参考:売上時の仕訳
(借)売掛金 500,000
 (貸)売上 500,000
解答②(当期販売分の返品に関する仕訳)
(借)売上 500,000
 (貸)売掛金 500,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

管理人

返品調整引当金の仕訳問題は、本問の解説のように「前期販売分の返品に関する取引」と「当期販売分の返品に関する取引」に分けて考えましょう。

また、返品調整引当金繰入は売上総利益から控除する形で損益計算書に表示します。



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