第156回日商簿記検定2級・仕訳類題5(株式申込証拠金)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 新たに株式100株(1株あたりの払込金額は ¥ 30,000)を発行して増資を行うこととし、払い込まれた100株分の申込証拠金を別段預金に預け入れていたが、本日、株式の払込期日となったため、申込証拠金を資本金に充当し、別段預金を普通預金に預け替えた。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 別段預金
立替金 預り金 資本金 資本準備金
利益準備金 別途積立金 新株式申込証拠金 株式交付費

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金
新株式申込証拠金
3,000,000
3,000,000
※1
※1
別段預金
資本金
3,000,000
3,000,000

※1 @30,000円×100株=3,000,000円

解説

 株式申込証拠金(払込期日の処理)に関する問題です。

 株式引受人から払い込まれたお金は、申込証拠金として別段預金に預け入れます。あえて別段預金を使うのは、株式引受人から一時的に預かっている(=自由に使えない)「払込金」と、自由に使える「各種預金」を明確に区別するためです。

申込証拠金=@30,000円×100株=3,000,000円

 なお、本問は列挙されている勘定科目の中に新株式申込証拠金がある(株式申込証拠金がない)ので、貸方は新株式申込証拠金で処理すると判断します。

参考:申込期日の仕訳
(借)別段預金 3,000,000
 (貸)新株式申込証拠金 3,000,000

 上記の仕訳を踏まえたうえで、払込期日の仕訳を考えましょう。

 問題文に「申込証拠金を資本金に充当し、別段預金を普通預金に預け替えた」とあるので、新株式申込証拠金を資本金に、別段預金を普通預金に振り替えます。

 なお、資本金組入額に関しては特段の指示がないため、原則どおり全額を資本金に振り替えます。うっかり資本金と資本準備金に半分ずつ振り替えないように気をつけましょう。

解答:払込期日の仕訳
(借)新株式申込証拠金 3,000,000
 (貸)資本金 3,000,000
(借)普通預金 3,000,000
 (貸)別段預金 3,000,000

 株式申込証拠金に関する問題は、第101回の問4第108回の問4第112回の問1第128回の問2第136回の問5第149回の問4でも出題されています。あわせてご確認ください。

管理人

問題文に「申込証拠金を資本金に充当するさいには、会社法が規定する最低額を組み入れる。」などの特別な指示がある場合にのみ、申込証拠金を資本金・資本準備金に半分ずつ振り替えます。



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