第154回日商簿記検定2級・仕訳類題5(ソフトウェア)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★☆

(1) 社内利用目的のソフトウェアの開発を外部に依頼し、8回均等分割払いの条件で開発費用の総額 ¥ 8,000,000 の全額を未払計上し、6回分をすでに支払っていた。本日、このソフトウェアが完成し使用を開始したためソフトウェア勘定に振り替えるとともに、分割払いの残額を約束手形を振り出して支払った。

(2) 上記の開発費用の内訳を精査したところ ¥ 8,000,000 の中には、ソフトウェアの作り直し対象となった部分の費用 ¥ 1,000,000 が含まれており、資産性がないものとして除却処理することとした。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 貯蔵品
ソフトウェア ソフトウェア仮勘定 営業外支払手形 買掛金
未払金 ソフトウェア償却 研究開発費 ソフトウェア除却損

解答仕訳

(1)の解答
借方科目 金額 貸方科目 金額
ソフトウェア
未払金
8,000,000
2,000,000

※1
ソフトウェア仮勘定
営業外支払手形
8,000,000
2,000,000

※1 @1,000,000円×2回=2,000,000円

(2)の解答
借方科目 金額 貸方科目 金額
ソフトウェア除却損 1,000,000 ソフトウェア 1,000,000

解説

 ソフトウェアに関する問題です。

 本問はまず、問題文の「8回均等分割払いの条件で開発費用の総額 ¥ 8,000,000 の全額を未払計上し、6回分をすでに支払っていた」から、契約時・開発費用の支払時に以下のような仕訳をしたことが分かります。

参考1:契約時の仕訳
(借)ソフトウェア仮勘定 8,000,000
 (貸)未払金 8,000,000
参考2:開発費用の支払時の仕訳(※1回目から6回目までの6回分の処理をまとめた仕訳)
(借)未払金 6,000,000 ※1
 (貸)現金など 6,000,000

※1 8,000,000円×6回分/8回分=6,000,000円

 上記の仕訳を踏まえたうえで、解答の仕訳を考えましょう。

 問題文に「このソフトウェアが完成し使用を開始したためソフトウェア勘定に振り替えるとともに、分割払いの残額を約束手形を振り出して支払った」とあるので、ソフトウェア仮勘定ソフトウェアに振り替えるとともに、分割払いの残額(2回分)については未払金営業外支払手形に振り替えます。

  • 本業の活動で振り出した手形:支払手形で処理
  • 本業以外の活動で振り出した手形:営業外支払手形で処理(本問)
(1)の解答仕訳
(借)ソフトウェア 8,000,000
 (貸)ソフトウェア仮勘定 8,000,000
(借)未払金 2,000,000 ※2
 (貸)営業外支払手形 2,000,000

※2 8,000,000円×2回分/8回分=2,000,000円

 また、問題文に「 ¥ 8,000,000 の中には、ソフトウェアの作り直し対象となった部分の費用 ¥ 1,000,000 が含まれており、資産性がないものとして除却処理する」とあるので、(1)で借方に計上したソフトウェア8,000,000円のうち、1,000,000円をソフトウェア除却損に振り替えます。

(2)の解答仕訳
(借)ソフトウェア除却損 1,000,000
 (貸)ソフトウェア 1,000,000

 ソフトウェアに関する問題は、第144回の問1第147回の問5でも出題されています。あわせてご確認ください。

管理人

ソフトウェア除却損は「固定資産除却損」や「除却損」で処理するケースもあります。問題に列挙されている勘定科目の中から適切なものを選んで解答しましょう。



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