第154回日商簿記検定2級・仕訳類題2(返品調整引当金)

仕訳問題(類題)

重要度:★☆☆ 難度:★★☆

 アントニオ出版は、販売した商品の大半について販売先から請求があった場合に販売価格で引き取る契約を締結している。直近の1年間の売上 ¥ 40,000,000 のうち90%はこのような契約による売上であり、売上に対する予想返品率は60%と推定され、返品の対象となる商品の売上総利益率は30%であった。

 この1年間の売上に対する予想返品に含まれる売上総利益相当額について、返品調整引当金を設定する。なお、期末における返品調整引当金の残額はゼロである。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 売掛金
買掛金 売上 売上割戻 返品調整引当金戻入
仕入 返品調整引当金繰入 売上割引 返品調整引当金

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
返品調整引当金繰入 6,480,000 ※1 返品調整引当金 6,480,000

※1 40,000,000円×90%×60%×30%=6,480,000円

解説

 返品調整引当金に関する問題です。

 問題文の「直近の1年間の売上 ¥ 40,000,000 のうち90%はこのような契約による売上であり、売上に対する予想返品率は60%と推定され、返品の対象となる商品の売上総利益率は30%であった」から、直近の1年間の売上に対する予想返品に含まれる売上総利益相当額を計算しましょう。

  • 返品調整引当金の対象になる売上:40,000,000円×90%=36,000,000円
  • 上記の売上に対する予想返品額:36,000,000円×60%=21,600,000円
  • 上記の予想返品額に含まれる売上総利益相当額:21,600,000円×30%=6,480,000円

 計算の結果、予想返品額に含まれる売上総利益相当額が6,480,000円であることが分かるので、問題文の指示に従って同額の返品調整引当金を設定しましょう。

 返品調整引当金に関する問題は、現時点では本問のみです。

管理人

返品調整引当金繰入は、販売費及び一般管理費や営業外費用ではなく売上総利益から控除する形で損益計算書に表示します。



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