第136回日商簿記検定2級・仕訳類題4(手形の更改)

仕訳問題(類題)

重要度:★☆☆ 難度:★★☆

 決算の2か月前に満期の到来した約束手形 ¥ 2,000,000 について、満期日の直前に手形の更改(満期日の5か月延長)の申し出があり、延長5か月分の利息 ¥ 50,000 を含めた新たな約束手形を受け取っていたが、決算においてこの取引が未処理であることが判明した。なお、利息に関する決算整理仕訳もあわせて行った。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 未収入金
未払金 支払利息 受取利息 受取手数料
前払利息 未払利息 前受利息 未収利息

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
受取手形 2,050,000 ※3 受取手形
受取利息
前受利息
2,000,000
20,000
30,000

※1
※2

※1 50,000円×2か月/5か月=20,000円

※2 50,000円×3か月/5か月=30,000円

※3 2,000,000円+20,000円+30,000円=2,050,000円(貸借差額)

または

別解
借方科目 金額 貸方科目 金額
受取手形

受取利息
2,050,000

30,000
※4

※5
受取手形
受取利息
前受利息
2,000,000
50,000
30,000

※4 2,000,000円+50,000円=2,050,000円

※5 50,000円×3か月/5か月=30,000円

解説

 手形の更改に関する問題です。

 本問は手形の交換だけでなく、決算整理仕訳まで問う珍しい問題です。「手形の交換に関する仕訳」と「利息に関する決算整理仕訳」に分けて考えましょう。

手形の交換に関する仕訳

 まず旧手形の減少(→受取手形の減少)と新手形の増加(受取手形の増加)を認識しますが、問題文に「延長5か月分の利息 ¥ 50,000 を含めた新たな約束手形を受け取っていた」とあるので、新手形は利息を含めて処理する点に気をつけてください。

①手形の交換に関する仕訳
(借)受取手形 2,050,000
 (貸)受取手形 2,000,000
 (貸)受取利息 50,000

 なお、問題によっては利息を手形に含めずに現金等で受け取ることもあります。参考までに仕訳をご確認ください。

利息を手形に含めない場合の仕訳(参考)
(借)受取手形 2,000,000
 (貸)受取手形 2,000,000
(借)現金など 50,000
 (貸)受取利息 50,000

利息に関する決算整理仕訳

 次に利息に関する決算整理仕訳を考えます。本問は、決算の2か月前に5か月分の利息を受け取っているので、翌期に属する3か月分の利息を前受け処理します。

受け取った利息50,000円÷5か月=10,000円/月 10,000円/月×3か月=30,000円

②利息に関する決算整理仕訳
(借)受取利息 30,000
 (貸)前受利息 30,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

 なお、借方と貸方の受取利息はどちらか片方にまとめてもいいですし、まとめずにそのまま残しても正解です。

 手形の更改に関する問題は、第126回の問1でも出題されています。あわせてご確認ください。



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