仕訳問題(類題)
重要度:★★☆ 難度:★☆☆
小口現金係から、次のように支払の報告を受けたため、ただちに小切手を振り出して資金を補給した。なお、当店では定額資金前渡法(インプレストシステム)により、小口現金係から毎週金曜日に1週間の支払報告を受け、これに基づいて資金を補給している。
- 通信費:¥ 6,000
- 消耗品費:¥ 4,000
- 雑費:¥ 1,000
勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
---|---|---|---|
当座預金 | 立替金 | 前払金 | 当座借越 |
未払金 | 通信費 | 消耗品費 | 雑費 |
解答仕訳
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | ||
---|---|---|---|---|---|
通信費 消耗品費 雑費 |
6,000 4,000 1,000 |
当座預金 | 11,000 | ※1 |
※1 6,000円+4,000円+1,000円=11,000円(貸借差額)
解説
小口現金に関する問題です。小口現金の仕訳は、【支払いに関する仕訳】と【補給に関する仕訳】に分けて考えると分かりやすいです。
支払いに関する仕訳
小口現金から支払った経費を計上します。仕訳自体は簡単なので特に問題ないと思います。
(借)通信費 6,000
(借)消耗品費 4,000
(借)雑費 1,000
(貸)小口現金 11,000
(借)消耗品費 4,000
(借)雑費 1,000
(貸)小口現金 11,000
補給に関する仕訳
問題文に「当店では定額資金前渡法(インプレストシステム)により、小口現金係から毎週金曜日に1週間の支払報告を受け、これに基づいて資金を補給している」とあるので、支払額合計11,000円と同額の小切手を振り出して小口現金を補給します。
(借)小口現金 11,000
(貸)当座預金 11,000
(貸)当座預金 11,000
最後に①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。なお、本問は問題文に列挙されている勘定科目に「小口現金」がないので、借方と貸方の小口現金勘定は相殺します。
小口現金に関する問題は、第103回の問2や第105回の問3、第113回の問5、第121回の問4、第126回の問2でも出題されているので、あわせてご確認ください。いずれもほとんど同じ形式で出題されています。
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