管理人の試験問題予想を大公開します!
このページは、簿記検定ナビの管理人が第121回・日商簿記検定2級の試験問題を予想するページです。
商業簿記
第1問は、今回も間違いなく【仕訳】です。116回以降出題されていない銀行勘定調整表に関する仕訳や有価証券の売却、荷為替手形などは特に出題される可能性が高いと思います。特殊商品売買では、受託販売からの出題が近年多くなっていますので注意してください。
第2問は帳簿組織か伝票会計ですが、おそらく今回は【帳簿組織】だと思います。帳簿組織の中でも特殊仕訳帳に関する問題が頻出されていますので、必ず押さえておくようにしてください。
伝票会計は第119回で出題されており、過去の出題実績(第108回→第110回→第115回→第119回)を勘案すると、第121回で伝票会計が出題される可能性は低いと思います。
帳簿組織が出題された回は第109回、第111回、第113回、第114回、第116回、第117回、第118回、第120回です。簿記検定ナビでは下書き用紙の書き方などを出題傾向・過去問徹底分析のページで公開していますので、興味のある方はご覧ください。
第3問は【精算表または財務諸表の作成問題】だと思います。第120回で本命だった本支店会計は予想通り出題されましたので、近年の出題実績を勘案すると(第109回→第111回→第113回→第115回→第117回→第120回)、2回連続で本支店会計から出題される可能性はかなり低いと思われます。
第3問の対策は、問題集や過去問を何度も繰り返し解くことが一番いいと思います。その際に気をつけていただきたいポイントがいくつかありますので列挙しておきます。
- 必ず時間を計って問題を解くこと(だらだら解いても意味がありません)
- 解き方を固定化し、ケアレスミスを防ぐ(出題される決算整理仕訳はパターン化されている)
- 下書き用紙はなるべくシンプルなものにする(回を重ねるごとに記述量を減らしてください)
- 下書きは捨てずにとっておく(採点し終わった後、前回のものと今回のものを比べてください)
- 間違えたところはテキストに戻って確認する(何度も間違える箇所は、間違いノートで何度も復習)
上記のことをきちんとやれば必ず力は付きますので、がんばってください。
工業簿記
第4問は、【費目別の分類】と【個別原価計算】が怪しいですね。費目別の分類は苦手な方が多い論点ですが、ひっかけるポイントは毎回決まっていますので、よく間違えるところは割り切って暗記してください。
個別原価計算は、まず以下のポイントを押さえることが大前提となります。計算の数字自体は簡単な場合が多いですので、この分類をしっかり出来るかどうかがカギとなります。
- 月末(期末)時点で未完成→【期末仕掛品】
- 月末(期末)時点で完成済みだが引渡しが行われていない→【期末製品】
- 月末(期末)時点で完成済みで引渡し済み→【売上原価】
第5問はそろそろ【直接原価計算】が出題されそうな気がします。ここ3回出題されていませんので、そろそろかなぁ、と。直接原価計算はCVPに絡めて出題されるケースが多いので、安全余裕率や損益分岐点売上高などの公式は必ず暗記しておきましょう。

あとは、【総合原価計算】でしょうか。総合原価計算はボックスを書いて数字を埋めていくだけの簡単な問題が多いですが、問い方を少しひねられる可能性も考えられますので、練習段階では機械的に数字を埋めていくのではなく、「今、自分は何を計算しているのか?」という視点を常に持つことを心がけてください。計算の意味を理解できれば応用問題にも対応できるようになります。
総合原価計算は、単純総合原価計算、工程別総合原価計算、組別総合原価計算、等級別総合原価計算と種類がたくさんありますが、それぞれバランスよく出題されていますので、ひとつに絞らずに万遍なく出来るように準備しておいてください。