目次
第147回日商簿記検定2級 難易度アンケート
第147回日商簿記検定2級を受験された皆様、お疲れ様でした。簿記検定ナビでは難易度アンケートを実施しておりますので、ぜひご協力いただければ幸いです。
アンケートは各問題ごとに分かれており、投票せずに結果だけ見ることも可能です。結果だけご覧になりたい方は、投票ボタンの下の「結果を見る」をクリックまたはタップしてください。
なお、試験の感想や質問はページの一番下のコメント欄に気軽に書き込んでください。ひとことでも長文でも構いません。受験生の皆様のコメントをお待ちしております。
- かなり簡単だった ( 72票・4% )
- やや簡単だった ( 119票・7% )
- 普通ぐらいだった ( 219票・13% )
- やや難しかった ( 623票・37% )
- かなり難しかった ( 665票・39% )
総投票数: 1,698

- かなり簡単だった ( 196票・12% )
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- 普通ぐらいだった ( 380票・24% )
- やや難しかった ( 401票・25% )
- かなり難しかった ( 382票・24% )
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- やや簡単だった ( 319票・21% )
- 普通ぐらいだった ( 381票・25% )
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- かなり難しかった ( 199票・13% )
総投票数: 1,544

第147回日商簿記検定2級 解答速報まとめ(問題・解答・解説)
第147回日商簿記検定2級を受験された皆様、お疲れ様でした!ここから下は、TACや大原などの解答速報情報、各問題のクイック解説を掲載しています。
なお、試験の感想や質問はページの一番下のコメント欄に気軽に書き込んでください。ひとことでも長文でも構いません。受験生の皆様のコメントをお待ちしております。
各社の模範解答(解答速報)
各社の模範解答がアップされ次第、こちらの情報を更新します。
一番左の列の「会社名」をクリックまたはタップすると、各社の模範解答案内ページが別窓で開きます。また、「公開中」をクリックまたはタップすると、各社の模範解答(PDFファイル)が別窓で開きます。
簿記3級 | 簿記2級 | 簿記1級 | ||
---|---|---|---|---|
TAC | 公開中 | 公開中 | 公開中 | |
大原 | 公開中 | 公開中 | 公開中 | |
NS | 公開中 | 公開中 | 公開中 | |
LEC | 公開中 | 公開中 | 公開中 | |
クレアール | 公開中 | 公開中 | 商会 | 工原 |
メイプル | 公開中 | 公開中 | – | |
大栄 | 公開中 | 公開中 | 公開中 |
おすすめ解答順序と時間配分
第4問→第5問→第3問→第2問→第1問
配点 | 難易度 | 時間配分 | |
---|---|---|---|
準備 | - | - | 5分 |
第4問 | 20点 | 簡単 | 15分 |
第5問 | 20点 | 簡単 | 15分 |
第3問 | 20点 | 簡単 | 30分 |
第2問 | 20点 | 普通 | 25分 |
第1問 | 20点 | 難しい | 20分 |
見直し | - | - | 10分 |
予想合格率
合格率は、第1問・第2問の出来が分からないので難しいところですが、個人的にはやや高めの30%~40%ぐらいを予想しています。
(追記)第1問・問4に別解が用意されていないっぽい点や、第2問の子会社株式・連結の仕訳の出来があまり良くなさそうな点を考えますと…合格率は25%~30%ぐらいになりそうです。
第1問の仕訳は結構難しかったと思いますが、第3問以降はかなり簡単だったので、第2問の出来が合否を分けそうです。第1問の仕訳も落ち着いて考えれば3問(12点)ぐらいは…いかがでしたでしょうか。
第142回 | 第143回 | 第144回 | 第145回 | 第146回 | 第147回 |
14.80% | 25.75% | 13.42% | 25.03% | 47.50% | ? |
第1問・仕訳問題(配点20点)
ひとつひとつの問題文が長く、問題に列挙されている勘定科目もシャッフルされて配置されていたため、問題を見た瞬間に「あー解くの大変そう…」と思った方も多かったと思います。
ただ、問1・問3・問5の3問に関しては難度的には普通レベルの問題ですし、問2の外貨建取引も為替予約の基本的な理解を問うシンプルな問題ですので、きちんと仕訳対策をしていれば最低でも12点は取れたのではないでしょうか。
問1 固定資産の購入&除却
(借)修繕費 1,000,000
(貸)建設仮勘定 7,000,000
(借)建物減価償却累計額 1,000,000
(借)固定資産除却損 200,000 ※1
(貸)建物 1,200,000
※1 1,200,000円-1,000,000円=200,000円
固定資産の購入&除却に関する問題です。
解答仕訳の勘定科目の数は多いものの、「購入に関する仕訳」と「除却に関する仕訳」に分けて考えれば難しい問題ではありません。
購入の仕訳に関しては、第141回試験の問2で出題された仕訳問題とほとんど同じ形です。仕訳対策をきちんとやっていた方はラッキーでした。
問題文に「工事代金 ¥ 7,000,000 は2回分割で銀行振込より支払済み」とあるので、まずは借方に計上している建設仮勘定を貸方に振り替えます。
さらに、問題文に「工事の明細は、建物 ¥ 6,000,000、修繕費 ¥ 1,000,000 であった」とあるので、7,000,000円のうちの6,000,000円は建物(固定資産)の増加として処理し、残りの1,000,000円は修繕費で費用処理します。
除却の仕訳に関しては、問題資料で与えられている取得価額・減価償却累計額を使って処理するだけです。貸借差額を固定資産除却損で処理します。
なお、解答仕訳の借方の建物(新建物)と貸方の建物(旧建物)は別物なので、相殺せずに両建てで解答しましょう。
問2 外貨建取引
(貸)売上 11,000,000
※2 100,000ドル×@110円=11,000,000円
第1問では初登場の外貨建取引に関する問題です。
本問は取引発生時までに為替予約を行っているため、外貨建ての売上債権(売掛金)は為替予約時の先物為替相場(@110円)で換算します。
(貸)売上 ×××
(貸)売掛金 ×××
問3 クレジット販売・消費税
(借)仮受消費税 16,000 ※3
(貸)クレジット売掛金 206,000 ※5
(貸)支払手数料 10,000 ※4
※3 200,000円×8%=16,000円
※4 200,000円×5%=10,000円
※5 貸借差額
クレジット販売・消費税に関する問題です。
本問は、以前にクレジット販売したものが返品された場合の仕訳が問われているので、まず先にクレジット販売時の仕訳を考えましょう。
仕訳自体は第144回試験の第1問の問3で出題された仕訳問題とまるっきり同じ形なので、仕訳対策をきちんとやっていればパパっと導き出せるはずです。
(借)クレジット売掛金 206,000
(貸)売上 200,000
(貸)仮受消費税 16,000
次に、取り消し処理の仕訳を考えますが、これは単に販売時の逆仕訳をするだけです。上記の仕訳の借方と貸方をひっくり返して解答しましょう。
問4 リース取引
(貸)リース債務 2,400,000
(借)リース債務 40,000
(貸)普通預金 40,000
(貸)リース債務 2,360,000
(貸)普通預金 40,000
リース取引に関する問題です。
本問は、問題文の「リース期間5年、リース料月額 ¥ 40,000」「利子込み法により処理する」から、リース料総額が2,400,000円であることが分かるので、同額のリース資産・リース債務を計上します。
(貸)リース債務 2,400,000
※6 @40,000円×12か月×5年=2,400,000円
次に、第1回目のリース料の支払いの仕訳を考えます。
本問では利子込み法の処理が問われているため支払利息は計上せずに、普通預金で支払った40,000円だけリース債務を減額しましょう。
(貸)普通預金 40,000
以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。
なお、各社が公表した模範解答は「リース債務を借方と貸方に計上する仕訳(模範解答1)」と「リース債務を貸方にのみ計上する仕訳(模範解答2)」の2つに割れており、しかもそれぞれが「別解なし」となっています。
問題文に「同時に」という文言があるため、作問者が「模範解答2」だけを正解としている可能性もありますが、この問題で「模範解答1」を不正解にするのは(個人的には)厳しすぎると思います。
いずれにしても現時点では詳細が分からないので、ここでは両方の模範解答をご紹介しておきます。
問5 ソフトウェア
(借)長期前払費用 4,800,000
(貸)ソフトウェア仮勘定 24,800,000
ソフトウェアに関する問題です。
まず、問題文に「開発費用 ¥ 24,800,000 は4回分割で銀行振込より全額支払済み」とあるので、まずは借方に計上しているソフトウェア仮勘定を貸方に振り替えます。
さらに、問題文に「開発費用 ¥ 24,800,000 の中には、今後の4年間のシステム関係の保守費用 ¥ 4,800,000 が含まれていた」とあるので、24,800,000円のうちの4,800,000円は長期前払費用の増加として処理し、残りの20,000,000円はソフトウェアの増加として処理します。
4,800,000円の勘定科目をどれにするか悩んだ方も多かったと思いますが、長期前払費用の他に適当な勘定科目がないため、消去法で長期前払費用を選択しましょう。
第2問・企業合併・連結会計(配点20点)
企業合併・連結会計に関する問題です。
第1問と同様、問題資料の量が多いため難しそうな感じがしますが、問1と問2の(2)までは「一般的な企業合併&子会社株式の処理」が問われています。
また、問2の(3)で問われている連結会計の仕訳も、初めての出題ということで「投資と資本の相殺消去」「のれんの償却」「非支配株主に帰属する当期純損益の振り替え」という基本的な理解を問う問題でした。
第2問全体としては、今までに出たことのない出題形式だったことを差し引いても、普通レベルの適切な難度の問題だったと思います。
問1(1)では、企業合併の仕訳が問われています。
諸資産・諸負債ともに時価と帳簿価額が一致していますし、資本金の組入れ額も「1株につき ¥ 175とし」と明示されているので、この仕訳は絶対に落としてはいけません。
(借)のれん 5,000,000 ※2
(貸)諸負債 10,000,000 ※3
(貸)資本金 17,500,000 ※4
(貸)資本準備金 17,500,000 ※5
※1 問題資料より
※2 貸借差額
※3 問題資料より
※4 100,000株×@175円=17,500,000円
※5 100,000株×(@350円-@175円)=17,500,000円
問1(2)は、のれんの勘定記入の問題です。旧のれんと新のれんの償却額を正しく計算できるかどうかがポイントです。
まずは、前期から繰り越されてきた「旧のれん」から考えましょう。問題文の「平成24年4月1日に同業の株式会社東北商事を買収したさいに生じたのれんの未償却残高」から、すでに4年分(平成24年4月1日~平成28年3月31日)を償却済みであることが分かります。
よって、未償却残高の4,200,000円を残りの償却期間の6年で均等償却します。うっかり10年で割らないように気をつけてください。
次に、当期首に発生した「新のれん」を考えますが、これは1年分を計算するだけです。
- 旧のれんの償却額:4,200,000円÷6年=700,000円
- 新のれんの償却額:5,000,000円÷10年=500,000円
(貸)のれん 1,200,000
※6 700,000円+500,000円=1,200,000円
問2(1)では、子会社株式の取得時の仕訳が問われています。
仕訳自体は、取得株式数(16,000株)に取得単価(@2,000円)を乗じて計算するだけです。問1(1)と同様に、この仕訳は絶対に落としてはいけません。
(貸)当座預金 32,000,000
※7 16,000株×@2,000円=32,000,000円
問2(2)では、子会社株式の決算時の仕訳が問われていますが、子会社株式は支配を目的として保有するため、株式の時価を帳簿価額に反映させる必要はありません(=時価評価する必要はありません)。
よって、問題文の「仕訳をする必要がない場合には「借方科目」の欄に仕訳なしと記入しさない」という指示に従って、借方科目の欄に「仕訳なし」と記入します。
問2(3)で、ようやく連結会計の仕訳が問われています。
上述のとおり、3問とも連結会計の基本的な理解を問う仕訳問題なので、きちんと準備していた方にとってはボーナス問題だったと思います。
①は投資と資本の相殺消去です。特に注意すべき点はありませんが、この仕訳を間違えてしまうと②も自動的に不正解になってしまうので慎重に解答しましょう。
なお、非支配株主持分の計算式の「20%」という数字は、問題文の「発行済株式総数20,000株のうち16,000株を~取得」から全体の80%分を取得したことが分かるので、100%から80%を差し引いて計算します。
(借)資本準備金 8,000,000 ※9
(借)繰越利益剰余金 5,000,000 ※10
(借)のれん 1,600,000 ※11
(貸)子会社株式 32,000,000 ※12
(貸)非支配株主持分 7,600,000 ※13
※8 問題資料より
※9 問題資料より
※10 問題資料より
※11 貸借差額
※12 16,000株×@2,000円=32,000,000円
※13 (25,000,000円+8,000,000円+5,000,000円)×20%=7,600,000円
②はのれんの償却です。問題文に「のれんは取得時から10年間にわたり、定額法で償却している」とあるので、指示に従って1年分を計算しましょう。
(貸)のれん 160,000
※14 1,600,000円÷10年=160,000円
③は非支配株主に帰属する当期純損益の振り替えです。
問題文に「北陸ストアの当期純利益は ¥ 900,000 」とあるので、増加した純資産900,000円のうちの20%について非支配株主持分の増加として処理します。
(貸)非支配株主持分 180,000 ※14
※15 900,000円×20%=180,000円
第3問・財務諸表作成(配点20点)
難度・分量ともに普通レベルの損益計算書の作成問題です。
(借)手形売却損 400
(貸)受取手形 80,000
(貸)売掛金 9,000
問題文に「当期の商品販売取引から生じた売掛金」とあるので、貸倒引当金を取り崩して処理することはできません。貸倒損失で費用処理します。
(借)火災損失 100,000 ※1
(貸)未決算 800,000
※1 800,000円-700,000円=100,000円
期末時点では「通知があった」だけなので、未収入金で処理します。貸借差額は火災損失(特別損失)で処理しましょう。
(貸)土地 120,000
(貸)固定資産売却益 70,000 ※2
※2 190,000円-120,000円=70,000円
(貸)貸倒引当金 6,420
※3 (480,000円+680,000円-80,000円-9,000円)×2%-15,000円=6,420円
未処理事項の処理で減少した受取手形(80,000円)と売掛金(9,000円)を考慮し忘れないように気をつけましょう。
(貸)繰越商品 330,000
(借)繰越商品 360,000
(貸)仕入 360,000
(借)棚卸減耗損 4,800 ※4
(借)商品評価損 2,220 ※5
(貸)繰越商品 7,020
(借)仕入 7,020
(貸)棚卸減耗損 4,800
(貸)商品評価損 2,220
※4 (450個-444個)×@800円=4,800円
※5 (@800円-@795円)×444個=2,220円
実際に問題を解くさいには上記の仕訳は不要です。
以下のような簡単な商品ボックスを書いて「期首商品棚卸高・当期商品仕入高・売上原価・期末商品棚卸高・棚卸減耗損・商品評価損・期末実地棚卸高」を把握しましょう。
(貸)建物減価償却累計額 50,000 ※6
(貸)備品減価償却累計額 112,500 ※7
※6 1,500,000円÷30年=50,000円
※7 (600,000円-150,000円)×25%=112,500円
(貸)特許権 40,000
※8 280,000円÷7年=40,000円
問題文の「特許権は、平成25年4月1日に取得したもの」から、すでに3年分(平成25年4月1日~平成28年3月31日)を償却済みであることが分かるので、残りの7年で均等償却します。うっかり10年で割らないように気をつけてください。
(貸)有価証券利息 2,400
※9 {600,000円-(600,000円×98円/100円)}÷5年=2,400円
問題文の「満期保有目的債券の評価は、償却原価法(定額法)により行っている」という指示に従って、満期保有目的債券の帳簿価額を評価替えします。
(貸)退職給付引当金 60,000
(貸)消耗品費 25,000
問題資料Ⅰの決算整理前残高試算表に「消耗品費 180,000」が計上されているので、決算において期末未使用高を消耗品に振り替えます。
- 購入時に費用処理
- 購入時:消耗品費で処理
- 決算時:未使用分を消耗品に振り替え
- 購入時に資産処理
- 購入時:消耗品で処理
- 決算時:期中消費分を消耗品費に振り替え
(貸)未払利息 8,100
※10 900,000円×1.2%×9か月/12か月=8,100円
当期に帰属する9か月分(平成28年7月1日~平成29年3月31日)の利息を見越計上します。
(貸)仮払法人税等 55,000
(貸)未払法人税等 78,000
※11 55,000円+78,000円=133,000円
問題文の「中間納付額控除後の金額 ¥ 78,000 を未払法人税等として計上する」「仮払法人税等 ¥ 55,000 は中間納付にかかわるものである」から、未払法人税等・仮払法人税等の金額が分かるので、貸借差額で法人税、住民税及び事業税の金額を計算しましょう。
第4問・本社工場会計(配点20点)
本社工場会計に関する仕訳問題です。
(1)の処理は少し迷ったかもしれませんが、(2)以降はいずれも基本レベルの簡単な問題です。
(貸)本社 3,230,000
※1 3,200,000円+30,000円=3,230,000円
(借)製造間接費 30,000
(貸)本社 3,230,000
倉庫に搬入した「製品用の素材」や「工場で使用する消耗器具」はいったん材料勘定に振り替えておいて、倉庫から出庫したタイミングで仕掛品勘定・製造間接費勘定に振り替えます。
LECの模範解答のみ「工場で使用する消耗器具」を材料勘定ではなく製造間接費勘定で処理していますが、材料勘定を通さずに製造間接費で処理すべき旨の特別の指示がないため、他社の模範解答と比べるとちょっと分が悪そうです。
また、問題文に「支払い関係はすべて本社が行っている」とあるので、貸方は「本社」になります。
(貸)材料 2,376,000
※2 @396円×6,000kg=2,376,000円
素材を出庫したタイミングで、材料勘定から仕掛品勘定に振り替えます。
払出単価については、問題文に「材料費は月次総平均法で計算している」とあるので、月初在庫分と月中購入分の平均単価を計算しましょう。
(2,000kg×@380円+8,000kg×@400円)÷(2,000kg+8,000kg)=@396円
(借)製造間接費 1,480,000 ※4
(貸)賃金 5,960,000
※3 3,200時間×@1,400円=4,480,000円
※4 1,500,000円+100,000円-120,000円=1,480,000円
直接工・間接工の賃金の消費額を計上するタイミングで、賃金勘定から仕掛品勘定・製造間接費勘定に振り替えます。
(貸)本社 100,000
間接経費100,000円は製造間接費勘定で処理します。また、問題文に「本社が支払った」とあるので、貸方は「本社」になります。
(貸)原価差異 50,000
※5 3,520,000円-3,470,000円=50,000円(有利差異)
予定配賦額と実際発生額との差額50,000円を原価差異に振り替えます。
原価差異が借方なのか貸方なのか分からない場合は、以下のように勘定の流れを書いて判断すると分かりやすいです。参考までにご確認ください。
第5問・標準原価計算(配点20点)
標準原価計算に関する問題です。
なんのひっかけもない簡単な問題なので、短い解答時間(15分ぐらい)で20点満点を狙いましょう。
- 月初有高:1,500個×@300円+900個×@100円=540,000円
- 直接材料費:1,817,000円(問題資料3の原価実績から金額をひっぱってくる)
- 加工費:594,000円(問題資料3の原価実績から金額をひっぱってくる)
- 完成品:6,000個×@400円=2,400,000円
- 月末有高:1,400個×@300円+700個×@100円=490,000円
- 標準原価差異:61,000円(借方差異)
- 売上高:6,200個×@1,200円=7,440,000円
- 月初製品棚卸高:600個×@400円=240,000円
- 当月製品製造原価:6,000個×@400円=2,400,000円
- 月末製品棚卸高:400個×@400円=160,000円
- 標準原価差異:61,000円(上で求めた金額をひっぱってくる)
- 売上総利益:7,440,000円-2,541,000円=4,899,000円
- 販売費及び一般管理費:2,540,000円+526,000円+388,000円+305,000円=3,759,000円
- 営業利益:4,899,000円-3,759,000円=1,140,000円
なお、標準原価差異は不利差異(借方差異)なので、売上原価に賦課する場合は加算調整します。
第問1のリースの仕分けは相殺しないとダメなんでしょうか。これで合否が決まるので教えていただけたら嬉しいです。
のさん
コメントありがとうございます。
リースの仕訳は難しいところですが、TAC・大原の業界大手2つがどちらも「相殺する仕訳のみ正解」としているので、現時点ではこちらが優勢という状況です。
合格発表まではモヤモヤすると思いますが、気にしても解決する問題ではありませんので、まずはゆっくり体を休めてください。
試験お疲れ様でした!
昨日の147回試験受験してきました。問題を見た時点で不合格を確定したため
かえって開き直り落ち着いて問題を解くことができました。
前回がボーナス試験だったため難しくなると予想していましたが想像以上でした。
現役高校生たちと同じ部屋で受験しましたが途中退出受験者が多かったです。
今回で合否にかかわらずリタイア予定でしたがあまりにも不本意な結果だったので149回試験までは頑張ることにしました。
イトウさん
コメントありがとうございます。
今回の試験は第1問・第2問で戦意喪失してしまった受験生が多いようです。
149回試験までがんばるということは…あと2回はチャンスがありますので、ぜひ合格を勝ち取ってください。試験お疲れ様でした!
・第1問はキワモノばっかりだった印象です。自分はたまたま前日に説いた問題が何問かあり、ラッキーでした。
・工業簿記はわりと易しく感じました。
・第2問のなかに小問を2つ設定する形は初めて見ました。そのうちの、問2。子会社株式の評価と連結会計を結び付けて出題され、感心している場合じゃないけど、新鮮でした。
・第3問のP/Lは変なことでかなり悩みました。商品の棚卸減耗損と商品評価損を売上原価にいれますが、売上原価にプラスせず、売上原価からマイナスすると、途中から各利益がすごくキリのいい数になるのです。出題者が狙ったとしか思えないほど…ぴったりでした。
過食症120kgさん
コメントありがとうございます。
第1問は、意図的に読み取りづらくしている感じがしましたよね。また、プロでも解答が割れるような問題を出題するのはやめてほしいです…。
第2問は、第1問とは違って作問者の配慮をじゅうぶん感じる問題だったと思います。私も感心しながら解きました。
第3問は…今計算したんですが本当ですね!おそらく偶然だと思いますが、これを意図的にやっていたのなら…かなりの策士ですよね。
ひとまず試験お疲れ様でした。
まずはゆっくり体を休めてくださいね。
管理人様
返信ありがとうございました。
(コメントしたことはなかったけれど、ちょいちょい覗いていました。)
そして、「簿記検定ナビ」10周年おめでとうございます。
こんなに充実したサイトを地道に築いた熱意、ただただ敬意を表します。
今回は都合がつかないけど、いつか管理人さん主催のオフ会に参加したいと思っております。
解答用紙に名前を記入している最中、いきなりとんでもなく緊張してしまい、
手が動かなくなってしまいました。そのまま試験に突入するも、あまりの
緊張ぶりにシャーペンを握ることも敵わず、そのまま15分位何もできないまま
ひたすら問題用紙を眺めることしか出来ず・・・パニック状態で、問題を見ても
全く頭に入って来ないし、このまま白紙で退出しようかと思うくらい追い詰められました。
(何故そうなったかはよく分かりません・・・試験会場には魔物が棲んでるのでしょうか)
でもここで諦めたら350時間の勉強が無駄になる!と覚悟を決め、無理矢理に解答用紙に
答えを書き始めました(後で見直したら、殆ど読み取ることが出来ない悲惨さで、結局
全部書き直したのですけど)。
結果、合格ラインには達していると思うのですが、漢字や数字の正確性とか、
どこまで認めらるのかな・・・かなり不安です。
落ち着いて臨めれば、それほど難しくはなかったはずなので、とても悔しいです。
結果発表まで、胃が痛い毎日です・・・。
mameさん
コメントありがとうございます。
試験は緊張しますよね。私も先月、宅建の試験を受けたんですが、開始直後から難しい問題に遭遇して頭が真っ白になってしまいました。
そういう場合は、簡単な問題を探して解き始めると徐々に緊張が和らいでくるのでおすすめです。今回の試験でいうと第3問・第4問・第5問でしょうか。
合格ラインに達しているんですね。良かったです!
漢字や数字の正確性は、ある程度「忖度」して採点してもらえると思いますので、あまり心配しなくても大丈夫です。
合格発表まではもうやれることはありませんので、まずはゆっくり体を休めて待ちましょう。試験お疲れ様でした!!
本日、結果発表でした。
16-13-18-16-20の83点で合格でした。
あんなガッタガタの読みづらい字でもマルにして下さった採点者の方に感謝です。
予想通り第2問でかなり落としてました。解いている時から、
「なんか合併と連結が絡まりあってて問題読み取りづらいんだけど・・・
いっそ連結だけでガツンと来てくれた方が点取れるんだけど!」と毒づいていたのですが、
作問者の配慮だったのですね・・・(毒づいてすみませんでした)。
簿記のボの字も知らず、「会社勤めしながら2級とか絶対無理!」と投げていた自分が、
146回3級まで50日、147回2級まで150日の準備期間、毎日コツコツ勉強して
(途中、ちょっとサボったりしましたが)一発で合格できたことで、我ながら
良くやったな~と思います。
もちろんこちらのサイトにもお世話になりました。独りではとても合格できなかったでしょう。本当に感謝しております。ありがとうございました!
mameさん
合格おめでとうございます!
今回の第1問で16点取れたのはすごいと思います。その他の問題も平均的に取れていて素晴らしいですね。
微力ながら合格のお手伝いができたようで、私もとても嬉しいです。
次のステージでもがんばってください!!
第141回、142回の受験から久しぶりの受験になりました。以前の受験の際は2回とも68点という何とも…という点数でした。当時は全く工業簿記の問題演習もせずに第2問、第3問の対策も当日の朝初めてという悲惨な状態で受験していましたので、今回は仕事の関係であまり時間はさけないのですが1か月毎日45分とはいえ簿記の勉強を続けて直前対策もTACのあてる直前予想の第一予想だけはしてから試験に臨みました。
これまでは第1問から順番に解いていたのですが、2度とも第2問で得点を落していたので、無意識に1、5、4,2,3の順番に解いていました。
計算スピードと書くのが遅いのでおそらく恐らく時間が足りなくなると予想していましたがそのとおり第3問は最後までできませんでした。
3つの学校の解答速報を見る限り76点か78点(第4問の(1)はLECの解答案と同じ仕訳をしていたので)かなと思います。
来週の発表までは少し気になりますが、仕事が凄く忙しいのでとりあえず仕事をして試験のことは頭から消しておこうと考え中です。
SSDさん
試験お疲れ様でした。
やはり「継続は力なり」ですね。第3問の途中で時間切れになってしまったのは残念ですが、自己採点で70点台後半ならかなり期待できると思います。合格発表が楽しみですね。
かなり寒くなってきましたので、風邪をひかぬようお仕事頑張ってください。コメントありがとうございました!!
無事合格することができました。
結果は予想より若干高く86点でした。
今回の合格についてはこのサイトにかなり助けられ、時間にかなり制約のあった自分とって転ばぬ先の杖のような存在でした(特に勉強を再開したころはそのような感じでした。簿記ナビの利用方法は独特だった気が)。
今後については3月?のビジネス会計検定を受験する予定となっており、少し休んでまた勉強を再開する予定です。
本当にありがとうございました。
SSDさん
合格おめでとうございます!
次の試験が3月なら年末年始はゆっくり休めそうですね。
気づかぬうちにいろんなところに負荷がかかっていたと思いますので、まずはゆっくり休んで英気を養ってください。
ビジネス会計検定の勉強もがんばってください!!
今年の6月に3級を取得し、もう一つ上を目指そうと、2級取得することにしました。
いざ7月から勉強を始めました。商業簿記はすんなり入ってきて理解できたのですが!
工業簿記がさっぱり「???」わからない…。TACのテキストを一通り読んでも、理解できず…。
どう勉強したらいいのか、いろいろ調べたら「5種類のテキストを読んだ」と書いているのを見て、「他のテキストなら理解できるかも!」とNSのテキストを購入。
でも、さっぱり理解できない…。理解できないから、過去問を解いても意味をなさず…。
11月上旬でこういう状態でした(苦笑)。正直今回は不合格覚悟していました。※すでに申し込みは済ませていたので、受験に行くことは決めていました。
過去問を解いても、工業簿記が解けず、点数が50点60点台。合格点の70点以上には程遠いものでした。
受験まで1週間という時!ある方の「1週間で挽回して、合格した人がいますので、諦めないでください。」という言葉にすごく「ビビビ!」と衝撃を受け、なぜかその日から工業簿記がすらすらと理解していきました。
本当自分でもなんでそうなったか…不明です(笑)。
試験の4日前、水曜日で工業簿記の得意・不得意がはっきりわかり、残りの日数は不得意の部分だけ勉強。
前日の土曜日は時間を計って過去問を3回解いて、80点90点台取れました。
が。
工業簿記に苦手意識が消えたわけではなく、不安はありました。しかしこれ以上何かやっても成果はないだろうし、自分を信じました。
試験当日は、午前中掃除をしました。そして神社へ願掛けをしました。もう勉強はしませんでした。
超悪天候の中、試験会場へ。私は勉強道具をほとんど持たず(試験会場で見直すと混乱しそうだったので)、周囲がめっちゃ勉強してて気まずくなりました(苦笑)。
※3級の時は周囲の人がリラックスしててほとんど勉強する人がいなかったので、2級も同じかな?と思っていました。
そして試験開始。
工業簿記がどちらも得意分野で超安心しました。それで少しリラックスできました。
が!
仕訳が結構難しくて、とまどいました。私は仕訳が超大好きで、過去問を解いてもほぼ満点を取っていたくらい、自信があっただけに、147回の仕訳にはやられました。採点結果は12点だったのが悔しかったです。
初の連結問題は、意外な出題方法で「ひゃ~!」と思いました。予想問題などとは違い、仕訳だったので「これでいいのかなぁ~?」と思いながら解きました。
問1ののれん勘定の問題はちょっととまどいましたが、それ以外はさくさく解きました。
損益計算書は、意外に簡単な内容だったのですが…今まで絶対したことがない計算ミスを2つほどやってしまい…油断しました。見直しも他の方に時間をかけてしまい、あまりできなかったのも残念でした。
工業簿記はどちらも得意分野だったので、すらすら解けました。採点結果、問4は一カ所ミスの16点(1問4点は大きいなぁ、と思いました)、問5は20点でした。
全体的にすらすら解けたので(合っているかどうかは別にして)、時間は50分ほど余りました。見直しをして、修正した箇所が正解になったので、見直しって大事だなあと思いました。
146回がすごい合格率が高かったので、147回は超難しいのが出る、と噂も聞いていたので、不安な思いでした。
私的には全体的に得意な分野が多かったので、助かりました。工業簿記が苦手分野だったら…と思うと問題に恵まれた回でした。
試験が終わった後、すぐ自己採点をし、合格点に達していて安心しました。昨日採点結果が届き、合格していました。
全然参考にならない話ですが、本当工業簿記が突然理解できたのは自分でもわかりません(苦笑)。それがなかったら、100%不合格だったし、2月に再受験したとしても…合格できたかわかりません。
でも勉強法は、テキストを一通り読んで、あとは問題を解くのみ!ですね。最初は答えを見ながら解いてもいい!同じ問題を繰り返しやってもいい!
私は過去問も解きましたが、過去問よりも予想問題や最新の問題集を解いた方がいいと思いました。
過去問を解くのも悪い事ではないのですが、回を重ねるごとに、問題の内容が変わってきているし、答えの書き方も新しくなっているからです。過去問を解いて「昔はこういう単純な問題内容だったのに、今絶対こんな内容では出ないでしょ!」と思うことがありました。
私はTACのテキストが好きで3級も2級もお世話になりました。でもTACの問題は簡単な内容が多いので、問題はパブロフ流の方が適度に難しかったので、参考になりました。
日商簿記2級合格しました(〃>ωω<。)
結果、第3問と第5問は満点でした♡
第1問の仕訳もなんとか3問正解しておりビックリでした!
講師の教えだけでは理解不十分で
この簿記ナビにお世話になりました(〃´-`〃)♡
アホな私にもわかりやすい説明で合格に導いて頂き本当に有難うございました。
簿記2級命!さん
合格おめでとうございます!第3問・第5問が満点ってすごいですね。
私も受験しましたが、満点じゃないと思い…(以下、諸事情により自粛)
また、第1問も3問取れていればじゅうぶんだと思います。
まさに理想的な得点状況ですね。
どれだけお役に立てたかは分かりませんが、そう言っていただけると私も嬉しいです。
これからも微力ながら受験生の合格をサポートできるようにがんばります。
簿記2級命!さんも次のステージでがんばってください!
コメントありがとうございました!!