日商簿記検定3級 第156回総評(過去問分析)

第1問 証ひょうの読み取り問題は、ケアレスミスに気をつけましょう!

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳問題】でした。

 5問とも普通レベルの難度だったので、市販教材や簿記検定ナビの重要仕訳TOPページ100などできちんと仕訳対策をしていた方は、少なくとも4問は正答できたのではないでしょうか。

 難易度アンケートでは、「普通ぐらいだった」という回答が一番多かったです。目標点数は16点です。

第2問 当期純利益・当期純損失と繰越利益剰余金の関係をきちんと理解しましょう!

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【勘定記入】に関する問題でした。

 本問のように、3期分の決算振替仕訳(損益から繰越利益剰余金への振り替え)がまとめて問われることは少ないため、どうやって解けばいいのか悩んだ受験生も多かったようです。

 難易度アンケートでは、50%以上の方が「かなり難しかった」「やや難しかった」と回答していますが、ひとつひとつ丁寧に仕訳をしていけば必ず正解にたどり着ける問題です。目標は8点です。

第3問 試算表&掛明細表の作成問題は下書きを工夫して効率よく解答しましょう!

第3問の難度アンケート結果

 第3問は【合計試算表】の作成問題でした。

 取引ひとつひとつの難度は普通レベルですが、取引の量が多い&売掛金明細表・買掛金明細表もあわせて作成する必要があるので、のんびり解いているとあっという間に解答時間がなくなります。下書きを工夫して効率よく解答しましょう。

 難易度アンケートでは「普通ぐらいだった」という回答が一番多かったです。目標は21点です。

第4問 補助簿の選択と伝票会計のミックス問題。10点満点を狙いましょう!

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【補助簿の選択】と伝票会計のミックス問題でした。

 どちらも過去に何度も出題されている論点なので、過去問対策をきちんとやっていた方は、短い解答時間で10点満点が取れたのではないでしょうか。

 難易度アンケートでも、50%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。目標は10点です。

第5問 試験範囲の改定で新たに追加された決算整理後残高試算表の作成問題です!

第5問の難度アンケート結果

 第5問は【決算整理後残高試算表】の作成問題でした。

 問1の決算整理後残高試算表の作成については、問題資料(2)の決算整理事項等を適切に処理するだけなので、精算表や財務諸表の作成問題とやることは同じです。高得点を狙いましょう。

 一方、問2の当期純利益(または当期純損失)は、決算整理事項等の処理や集計作業をひとつでも間違えると金額がズレます。配点も2点もしくは3点だけなので、無理して点数を取りに行く必要はありません。

 難易度アンケートでは、60%以上の方が「かなり難しかった」「やや難しかった」と回答しています。目標は18点です。

まとめ 難しく感じたかもしれませんが、全体的な難度は平均レベルです。

全体的な難度に関するアンケート結果

 第156回日商簿記3級は、全体的に解きやすかった前回の問題と比べると、第2問・第3問などはやや解きづらかったかもしれません。受験生アンケートでも「やや難しかった」という回答が一番多かったです。

 このまとめを書いている時点ではまだ全体の合格率(確定値)は発表されていませんが、平均合格率(約40%)よりもやや高い45%前後になると予想しています。

 日商簿記検定に限らず、資格試験の問題は簡単な問題・自分の得意な論点の問題から優先的に解くのが鉄則です。本問の場合、ボリュームの大きい第3問は後回しにして、他の問題を先に解くことをおすすめします。

【おすすめの解答順序】
1問→第2問→第4問→第5問→第3

 また、試験開始の合図とともにすぐに解き始めるのではなく、まずは全ての問題をチェックして、解く順番と大まかな時間配分を決めましょう。

  • 解き始める前にやるべきこと
    1. 問題用紙・答案用紙をひととおり確認する
    2. 解く順番と大まかな時間配分を決める
    3. 気持ちを落ち着かせるため、目を閉じて大きく深呼吸する

 第1問仕訳問題に関しては、今回と同じように過去問類似問題をベースとした出題が予想されます。簿記検定ナビの重要仕訳TOP100(仕訳対策教材)できちんと対策しておきましょう。

 仮に、難度の高い問題が出題された場合は、問題に列挙されている勘定科目や問題文の指示などをヒントにして解答仕訳を捻り出しましょう。取引ごとに細かく区切って考えるのも効果的です。

 第3問試算表作成問題が鉄板ですが、今回と同様に難度の高い問題・ボリュームの大きい問題(試算表だけでなく売掛金・買掛金明細表も作成する問題)が出題される可能性があります。

 過去問や予想問題を何度も解いて、可能なかぎり処理能力を高めておきましょう。また、勉強時間に余裕がある方はぜひ「T勘定を使った解き方」をマスターしてください。

 第5問の最近の出題状況は以下のとおりです。精算表作成問題よりも財務諸表作成問題がよく出題されています。

 第157回は(順番的には)財務諸表作成問題が出題される可能性が高いです。過去問や予想問題をたくさん解いて、万全の対策をしておきましょう。



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