第156回日商簿記検定2級 第4問(費目別計算)の過去問分析

第4問 よくあるタイプの費目別計算の問題。燃料の分類がポイントです!

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【費目別計算】に関する問題でした。

 過去に何度も出題されている形式の基本的な問題なので、きちんと対策していた方にとってはボーナス問題になったと思います。合格するためにはここで一気に点数を積み上げたいところです。

 受験生アンケートでは「普通ぐらいだった」という回答が一番多かったです。目標は18点です。

材料費・労務費・経費の計算

 燃料を直接材料費にするか間接材料費にするか迷った方がいらっしゃるかもしれませんが、燃料は素材や部品と違ってどの製品にどれだけ使ったのか跡付けできないので、間接材料費として製造間接費に含めて処理します。

  • 素材
    • 月初有高:1,520,000円
    • 当月仕入高:5,800,000円
    • 月末有高:1,600,000円
    • 当月消費高:1,520,000円+5,800,000円-1,600,000円=5,720,000円(→直接材料費)
  • 部品
    • 月初有高:1,400,000円
    • 当月仕入高:4,720,000円
    • 月末有高:1,350,000円
    • 当月消費高:1,400,000円+4,720,000円-1,350,000円=4,770,000円(→直接材料費)
  • 燃料
    • 月初有高:250,000円
    • 当月仕入高:750,000円
    • 月末有高:310,000円
    • 当月消費高:250,000円+750,000円-310,000円=690,000円(→間接材料費
  • 工場消耗品消費額:35,000円(→間接材料費)
  • 直接工
    • 直接作業時間分:@1,300円×2,600時間=3,380,000円(→直接労務費)
    • 間接作業時間分:@1,300円×250時間=325,000円(→間接労務費)
  • 間接工
    • 間接工賃金当月支払高:740,000円
    • 間接工賃金当月未払高:130,000円
    • 間接工賃金前月未払高:120,000円
    • 間接工賃金当月消費高:740,000円+130,000円-120,000円=750,000円(→間接労務費)
  • 製造間接費
    • 実際発生額:燃料690,000円+工場消耗品消費額35,000円+直接工の間接労務費325,000円+間接工の間接労務費750,000円+電力料金240,000円+保険料390,000円+減価償却費1,200,000円+水道料金80,000円=3,710,000円
    • 予定配賦率:44,800,000円÷32,000時間=@1,400円
    • 予定配賦額:@1,400千円×2,600時間=3,640,000円
    • 配賦差異:3,640,000円-3,710,000円=▲70,000円(不利差異)

仕掛品勘定

  • 月初有高:3,520,000円
  • 直接材料費:5,720,000円+4,770,000円=10,490,000円
  • 直接労務費:3,380,000円
  • 製造間接費:3,640,000円
  • 月末有高:3,650,000円
  • 当月完成高:3,52,000円+10,490,000円+3,380,000円+3,640,000円-3,650,000円=17,380,000円

月次損益計算書

  • 売上高:22,740,000円
  • 月初製品有高:1,400,000円
  • 当月製品製造原価:17,380,000円
  • 月末製品有高:1,200,000円
  • 原価差異:70,000円
  • 売上原価:1,400,000円+17,380,000円-1,200,000円+70,000円=17,650,000円
  • 売上総利益:22,740,000円-17,650,000円=5,090,000円

参考:原価差異のプラスマイナス

 製造間接費勘定で把握した配賦差異は、製造間接費配賦差異勘定を経由して最終的に売上原価勘定に振り替えます。

 損益計算書に計上する原価差異を売上原価にプラスするのかマイナスするのか判断できない場合は、以下のような簡単な勘定連絡図を書いてみましょう。

 本問の場合、配賦差異は最終的に売上原価勘定の借方に振り替えることになるので、原価差異は売上原価にプラスすると判断します。

勘定連絡図(一部)
勘定連絡図(一部)


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