第153回日商簿記検定3級 第4問(帳簿記入)の過去問分析

第4問 最近よく出題される商品有高帳の作成問題。過去問レベルの普通の問題です。

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【帳簿記入】に関する問題です。

 商品有高帳の作成問題は、過去に何度も出題されている&出題形式が毎回ワンパターンなので、きちんと過去問対策をすれば短い解答時間で満点が狙えます。

 難易度アンケートでも、50%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

問1 商品有高帳の作成

1月10日の仕訳

(借)仕入 237,600 ※1
 (貸)買掛金など 237,600

※1 @990円×240個=237,600円

 仕入れた商品を受入欄に記入します。残高欄は数量(300個)と金額(297,600円)を先に計算したうえで、単価(@992円)を求めましょう。

  • 10日の残高欄の数量・金額・単価
    • 数量:60個+240個=300個
    • 金額:60,000円+@990円×240個=297,600円
    • 単価:297,600円÷300個=@992円
第4問の商品有高帳1
10日の仕訳を反映した商品有高帳

1月13日の仕訳

(借)売掛金など 450,000 ※2
 (貸)売上 450,000

※2 @1,800円×250個=450,000円

 売り上げた商品を払出欄に記入します。商品の単価は、ひとつ前の取引(10日の取引)の残高欄の金額(@992円)を使いましょう。

第4問の商品有高帳2
13日の仕訳を反映した商品有高帳

1月20日の仕訳

(借)仕入 336,000 ※3
 (貸)買掛金など 336,000

※3 @960円×350個=336,000円

 仕入れた商品を受入欄に記入します。残高欄は数量(400個)と金額(385,600円)を先に計算したうえで、単価(@964円)を求めましょう。

  • 20日の残高欄の数量・金額・単価
    • 数量:50個+350個=400個
    • 金額:49,600円+@960円×350個=385,600円
    • 単価:385,600円÷400個=@964円
第4問の商品有高帳3
20日の仕訳を反映した商品有高帳

1月27日の仕訳

(借)売掛金など 542,500 ※4
 (貸)売上 542,500

※4 @1,750円×310個=542,500円

 売り上げた商品を払出欄に記入します。商品の単価は、ひとつ前の取引(20日の取引)の残高欄の金額(@964円)を使いましょう。

第4問の商品有高帳4
27日の仕訳を反映した商品有高帳

1月29日の仕訳

(借)売上 17,500 ※5
 (貸)売掛金など 17,500

※5 @1,750円×10個=17,500円

 売上戻りの処理が問われています。問題文に「受入欄に記入すること」とあるので、返品された10個を受入欄に記入します。単価は払出時の金額(@964円)をそのまま使いましょう。

第4問の商品有高帳5
29日の仕訳を反映した商品有高帳

問2 純売上高・売上原価・売上総利益の計算

 純売上高(=総売上高から返品や割戻を差し引いた金額)や売上原価を計算するさいには、29日の返品分10個を忘れないように気をつけましょう。

純売上高=450,000円+542,500円-17,500円975,000円

売上原価=@992円×250個+@964円×(310個-10個)=537,200円

売上総利益=975,000円-537,200円=437,800円

参考:先入先出法による場合の商品有高帳の記入

 参考までに、先入先出法による場合の「商品有高帳の記入」および「純売上高・売上原価・売上総利益の金額」をご紹介します。

 なお、先入先出法による場合の売上戻りは、最後に売り上げたものが返ってきたと仮定します。よって、29日に戻ってきた商品の単価は@960円になります。

第4問の商品有高帳6
先入先出法による場合の商品有高帳

純売上高=450,000円+542,500円-17,500円=975,000円

売上原価=@1,000円×60個+@990円×240個+@960円×(260個-10個)=537,600円

売上総利益=975,000円-537,600円=437,400円



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