第152回日商簿記検定3級 第1問(仕訳問題)の過去問分析

第1問 簡単な仕訳問題。ケアレスミスに気をつけて満点を狙いましょう!

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳問題】でした。

 問4の「設立時の新株発行」は新論点からの出題でしたが、丁寧な指示が入っていたので初見でもじゅうぶん対応できたと思います。その他の4問はいずれも過去問類似問題です。

 難易度アンケートでも、70%以上の受験生が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。仕訳対策をしていた方は、短い解答時間で20点満点が取れたのではないでしょうか。

問1 固定資産税の納付

模範解答
(借)租税公課 500,000
 (貸)当座預金 500,000

 固定資産税の納付に関する問題です。

 固定資産税は納付書を受け取った時に「①未払金を計上する方法」と「②未払金を計上しない方法」の2パターンの処理があります。

①-1:未払金を計上する方法(納付書受取時)
(借)租税公課 ***
 (貸)未払金 ***
①-2:未払金を計上する方法(納付時)
(借)未払金 ***
 (貸)現金・預金など ***
②-1:未払金を計上しない方法(納付書受取時)
仕訳なし
②-2:未払金を計上しない方法(納付時)
(借)租税公課 ***
 (貸)現金・預金など ***

 本問は、問題文の「未払金に計上することなく…納付した」から②のパターンの納付書受取時&納付時の仕訳が問われていることが分かります。

 よって、未払金を使わずに租税公課当座預金で処理しましょう。

問2 手形借入金

模範解答
(借)手形借入金 1,000,000
 (貸)当座預金 1,000,000

 手形借入金に関する問題です。

 問題文の「かねて手形を振り出して借り入れていた」から、約束手形による借り入れの処理が問われていることが分かるため、借入金ではなく手形借入金の処理しましょう。

  • 借用証書による借り入れ:借入金で処理
  • 約束手形による借り入れ:手形借入金で処理

 なお、本問には利息に関するデータが載っていないので、手形代金のみを処理すればOKです。

問3 仮払金の精算

模範解答
(借)旅費交通費 75,000 ※1
 (貸)仮払金 50,000
 (貸)未払金 25,000

※1 50,000円+25,000円=75,000円

 仮払金の精算に関する問題です。

 まず、従業員の出張に先立って仮払いしていた50,000円を旅費交通費に振り替えましょう。

参考:仮払時の仕訳
(借)仮払金 50,000
 (貸)現金など 50,000
解答①(予め仮払いしていた分)
(借)旅費交通費 50,000
 (貸)仮払金 50,000

 また、問題文に「不足額 ¥ 25,000 を従業員が立て替え払いしていた」「この不足額は次の給料支払時に従業員へ支払うため、未払金として計上した」とあるので、従業員に立て替えてもらった不足分25,000円を旅費交通費未払金で処理します。

解答②(従業員が立て替えた分)
(借)旅費交通費 25,000
 (貸)未払金 25,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

問4 設立時の新株発行

模範解答
(借)普通預金 1,500,000
 (貸)資本金 1,500,000

 設立時の新株発行に関する問題です。

 会社の設立にあたって株式を新たに発行した場合は、発行価額の全額を資本金に計上します。

問5 固定資産・消耗品の購入

模範解答
(借)備品 550,000
(借)消耗品費 5,000
 (貸)普通預金 555,000 ※2

※2 550,000円+5,000円=555,000円(貸借差額)

 固定資産・消耗品の購入に関する問題です。

 事務用のオフィス機器550,000円は備品、コピー用紙5,000円は消耗品費で処理します。



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