第2問 簡単な補助簿の選択問題。仕訳の売掛金には商店名を付けましょう!
第2問は【補助簿の選択】に関する問題です。
難度・ボリュームともに平均レベル以下の問題なので、合格するためには短い解答時間で10点満点を取らなければいけない問題です。
受験生アンケートでも、70%弱の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。
平成30年6月中の取引
本問はまず、資料2の「平成30年6月中の取引」から仕訳を推定しましょう。
なお、売掛金に関しては「東京商店に対する売掛金」と「箱根商店に対する売掛金」の2種類があるため、勘定科目の末尾などに商店名を付けておくと問3の集計が楽になります。
(貸)買掛金 240,000
(貸)現金 2,500
(貸)売上 78,000
(貸)売掛金・箱根 50,000
(貸)売上 63,000
(貸)売掛金・箱根 5,000
(貸)売掛金・東京 49,000
問1 補助簿の選択
現金出納帳 | 当座預金 出納帳 |
商品有高帳 | 売掛金元帳 (得意先元帳) |
買掛金元帳 (仕入先元帳) |
仕入帳 | 売上帳 | |
7日 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||
12日 | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
15日 | ◯ | ◯ |
6月7日は商品を掛けで仕入れているので、仕入帳・買掛金元帳・商品有高帳に記入されます。また、当店負担の引取運賃を現金で支払っているので、現金出納帳にも記入されます。
6月12日は商品を掛けで販売しているので、売上帳・売掛金元帳・商品有高帳に記入されます。
6月15日は掛け代金が当座預金に振り込まれているので、当座預金出納帳・売掛金元帳に記入されます。
問2 6月中の純売上高
まず、総売上高・純売上高の違いを確認しておきましょう。
- 総売上高:売上高の総額
- 純売上高:総売上高から返品・値引・割戻などを差し引いた金額
上記の仕訳から、6月中の総売上高が141,000円(=78,000円+63,000円)、売上戻りが5,000円であることが分かるので、6月中の純売上高は136,000円(=141,000円-5,000円)になります。
問3 6月末における箱根商店に対する売掛金
本問はまず、資料1の「総勘定元帳における売掛金勘定の残高は ¥ 387,000 である」「東京商店に対する売掛金の残高は ¥ 230,000 」から、6月1日時点の箱根商店に対する売掛金の残高が157,000円であることが分かります。
- 総勘定元帳における売掛金勘定の残高:387,000円
- 東京商店に対する売掛金:230,000円
- 箱根商店に対する売掛金:157,000円(=387,000円-230,000円)
また、上記の仕訳から「6月中の増加額」が63,000円、「6月中の減少額」が55,000円(=50,000円+5,000円)であることが分かるので、6月末における箱根商店に対する売掛金は165,000円(=157,000円+63,000円-55,000円)になります。