第4問 手数料に関する勘定記入の問題。ケアレスミスに気をつけて10点満点を!

第4問は【勘定記入】の問題でした。
具体的には、支払手数料勘定と前払手数料勘定の空欄を埋める勘定記入の問題ですが、過去にも似たような問題が何度も出題されているため、過去問対策をきちんとやっていた方にとってはボーナス問題だったと思います。
受験生アンケートでも、半数以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。合格するためには、短い解答時間で10点満点を取りたい問題です。
4月11日の取引
(借)支払手数料 300
(貸)普通預金 70,300
未払金の支払時に振込手数料が発生しているので、支払手数料勘定の借方に「4/11 普通預金 300」と記入しましょう。
7月26日の取引
(貸)当座預金 1,200,000
(貸)現金 15,000
※1 1,200,000円+15,000円=1,215,000円
仲介手数料15,000円は取得原価に含めて処理します。うっかり支払手数料で処理しないように気をつけてください。
7月26日の仕訳には支払手数料も前払手数料も出てこないので、ここは「記入なし」になります。
12月1日の取引
(貸)現金 60,000
3か月分の調査手数料を支払っているので、支払手数料勘定の借方に「12/1 現金 60,000」と記入し、ついでに下の合計欄の金額も埋めてしまいましょう。
12月31日の取引
(貸)支払手数料 40,000
※2 @20,000円×2か月=40,000円
12月1日に支払った手数料は3か月分なので、決算において翌期に属する2か月分(平成29年1月分・2月分)を前払い処理します。
支払手数料勘定の貸方に「前払手数料 40,000」と記入し、前払手数料勘定の借方に「支払手数料 40,000」と記入しましょう。
(貸)支払手数料 20,300
※3 300円+60,000円-40,000円=20,300円
最後に、支払手数料勘定の貸借差額を損益勘定に振り替えます。支払手数料勘定の貸方に「損益 20,300」と記入し、ついでに下の合計欄の金額も埋めてしまいましょう。
また、前払手数料(資産)は次期に繰り越されるので、前払手数料勘定の貸方に「次期繰越 40,000」と記入しましょう。