第4問 仕訳日計表が3級に初登場!教科書レベルの簡単な問題です。

第4問は【仕訳日計表】に関する問題でした。
具体的には…平成28年10月1日の取引にもとづいて仕訳日計表・総勘定元帳の現金勘定の空欄を推定する問題および、11月1日時点の札幌商店に対する売掛金残高を計算する問題です。
仕訳日計表は、2016年6月試験から3級の試験範囲になったばかりで(それまでは2級の範囲)、3級での出題は今回が初めてでしたが、教科書レベルの基本的な内容でしたのできちんと対策していた方にとってはボーナス問題になったと思います。
受験生アンケートでも8割以上の方が「やや簡単だった」「かなり簡単だった」と回答しており、本問は単に12点満点を狙うのではなく、短い解答時間で12点満点を狙うべき問題です。
問題の解き方
本問は(2)で札幌商店に対する売掛金の金額が問われているので、仕訳をするさいは「売掛金」ではなく「さ・売掛金」「せ・売掛金」のような感じで、売掛金の前に商店名の頭文字を付けると、あとの集計が楽になります。
(貸)さ・売掛金 30,000
(貸)売上 40,000
(貸)現金 23,000
(貸)現金 16,000
(貸)現金 9,000
(貸)売上 80,000
(貸)せ・売掛金 24,000
(貸)買掛金 53,000
解答のさいの注意点
仕訳日計表には発生額をそのまま記入します。借方と貸方の金額をうっかり相殺しないように気をつけてください。
また、仕訳日計表から総勘定元帳への転記は合計転記になるので、現金勘定の摘要欄は「仕訳日計表」になります。
本問は、答案用紙の摘要欄に予め「仕訳日計表」と入っていたので問題ないと思いますが、次回以降は空欄になる可能性が高いです。伝票名を入れないように気をつけましょう。
なお、11月1日現在の札幌商店に対する売掛金残高は、上の仕訳の金額を集計するだけです。
売掛金残高=49,000円-30,000円+80,000円=99,000円