第154回日商簿記3級 予想問題「簿記ナビ模試」第4問(伝票会計)の解説

第4問 伝票の論点は一部現金取引だけ!完ぺきにマスターして得点源にしましょう。

 伝票会計の仕訳問題です。

 伝票から取引を推定して仕訳をするだけなので、絶対に取りこぼしてはいけません。

 本問で問われている一部現金取引には、(1)のように取引を擬制する方法(擬制法)と、(2)のように取引を分解する方法(分解法)の2つがあります。

 伝票会計は一部現金取引ぐらいしか論点がないので、どちらの方法が出題されても完ぺきに対応できるように対策しておきましょう。

簿記ナビ模試3級の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 難しい 簡単 普通
5分 15分 15分 40分 5分 30分 10分

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第4問(伝票会計)の解説

(1) 売上取引

 振替伝票の「売掛金 600,000」と、入金伝票の「売掛金 200,000」から、いったん現金入金額も含めて掛け売上として処理したうえで、現金入金額分だけ売掛金を現金に振り替える方法(擬制法)を採用していることが分かります。

 よって、いったん600,000円の売掛金を計上したうえで、そのうちの200,000円を現金に振り替えましょう。

 なお、本問は解答にあたっての特別の指示がないため、借方と貸方の売掛金は相殺してもいいですし、相殺せずに両建てで解答しても正解です(※下の別解を参照)。

振替伝票
(借)売掛金 600,000
(借)受取手形 100,000
 (貸)売上 700,000
入金伝票
(借)現金 200,000
 (貸)売掛金 200,000
解答(借方と貸方の売掛金を相殺して解答する仕訳)
(借)売掛金 400,000
(借)受取手形 100,000
(借)現金 200,000
 (貸)売上 700,000
別解(借方と貸方の売掛金を相殺せずに両建てで解答する仕訳)
(借)売掛金 600,000
(借)受取手形 100,000
 (貸)売上 700,000
(借)現金 200,000
 (貸)売掛金 200,000

 なお、本取引について分解法を採用していた場合、振替伝票・入金伝票は以下のような内容になります。参考までに伝票の内容をご確認ください。

分解法による場合の(1)の入金伝票・振替伝票
分解法による場合の(1)の入金伝票・振替伝票

(2) 仕入取引

 振替伝票と出金伝票の「仕入 100,000」から、取引を現金仕入と掛け仕入とに分解して処理する方法(分解法)を採用していることが分かります。

 よって、振替伝票と出金伝票の2つの仕訳を考えたうえで単純に合算して解答しましょう。

振替伝票
(借)仕入 500,000
 (貸)前払金 300,000
 (貸)買掛金 200,000
出金伝票
(借)仕入 100,000
 (貸)現金 100,000
解答
(借)仕入 600,000
 (貸)前払金 300,000
 (貸)買掛金 200,000
 (貸)現金 100,000

 なお、本取引について擬制法を採用していた場合、振替伝票・出金伝票は以下のような内容になります。参考までに伝票の内容をご確認ください。

擬制法による場合の(2)の出金伝票・振替伝票
擬制法による場合の(2)の出金伝票・振替伝票

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