第151回日商簿記2級 予想問題「簿記ナビ模試」第4問(標準原価計算)の解説

第4問 標準原価計算の差異分析。能率差異の取り扱いにご注意ください!

 標準原価計算に関する問題です。

 標準原価計算は、第135回・第142回試験で出題されたような「差異分析の問題」と、第140回・第146回・第147回試験で出題されたような「勘定記入・仕訳などの問題」の2パターンの出題が考えられます。

 出題間隔を考えますと、第151回試験では「差異分析の問題」が出題される可能性のほうが高いです。本問とともに第142回の過去問をきちんと押さえておきましょう。

簿記ナビ模試2級の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
難しい 難しい 難しい 簡単 普通
5分 15分 25分 35分 15分 15分 10分

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第4問(標準原価計算)の解説

問1 原価要素ごとの総差異の計算

 総差異の計算に必要な標準直接材料費・標準直接労務費・標準製造間接費は、問題文で与えられている1個あたりの標準製造原価に実際生産量(400個)を乗じて計算します。

  • 標準直接材料費:9,000円/個×400個=3,600,000円
  • 実際発生額:3,520,000円(※問題資料より)
    • 直接材料費総差異:3,600,000円-3,520,000円=+80,000円(貸方差異)
  • 標準直接労務費:3,200円/個×400個=1,280,000円
  • 実際発生額:1,360,000円(※問題資料より)
    • 直接労務費総差異:1,280,000円-1,360,800円=△80,800円(借方差異)
  • 標準製造間接費:4,800円/個×400個=1,920,000円
  • 実際発生額:2,100,000円(※問題資料より)
    • 製造間接費総差異:1,920,000円-2,100,000円=△180,000円(借方差異)

問2 直接材料費総差異・直接労務費総差異の分解

 毎度おなじみの差異分析のボックスを書いて、各差異の金額をサクッと求めましょう。標準消費量・標準作業時間をきちんと計算できるかどうかがカギになります。

価格差異・数量差異

標準消費量:1個あたりの標準消費量9kg×実際生産量400個=3,600kg

直接材料費の差異分析
  • 価格差異:(@1,000円-@1,100円)×3,200kg=△320,000円(借方差異)
  • 数量差異:(3,600kg-3,200kg)×@1,000円=+400,000円(貸方差異)

賃率差異・作業時間差異

標準作業時間:1個あたりの標準直接作業時間2時間×実際生産量400個=800時間

直接労務費の差異分析
  • 賃率差異:(@1,600円-@1,620円)×840kg=△16,800円(借方差異)
  • 作業時間差異:(800時間-840時間)×@1,600円=△64,000円(借方差異)

問3 製造間接費総差異の分解(固定予算)

製造間接費の差異分析(固定予算)
製造間接費の差異分析(固定予算)
  • 予算差異:2,160,000円-2,100,000円=+60,000円(貸方差異)
  • 能率差異:(800時間-840時間)×@2,400円=△96,000円(借方差異)
  • 操業度差異:(840時間-900時間)×@2,400円=△144,000円(借方差異)

 問題文に「固定予算を用いて~分解しなさい」とあるので、上の画像のような差異分析図を書いて各差異の金額を求めましょう。

問4 製造間接費総差異の分解(変動予算)

製造間接費の差異分析(変動予算)
製造間接費の差異分析(変動予算)
  • 予算差異:(@1,400円×840時間+900,000円)-2,100,000円=△24,000円(借方差異)
  • 能率差異:(800時間-840時間)×@1,400円=△56,000円(借方差異)
  • 操業度差異:(800時間-900時間)×@1,000円=△100,000円(借方差異)

 問題文に「変動予算を用いて~分解しなさい」とあるので、上の画像のような差異分析図を書いて各差異の金額を求めましょう。

 また、問題文の「能率差異は変動費のみからなるものとして計算すること」から、以下の表の「3分法②」のパターンが問われていることが分かります。よって、変動費能率差異のみを能率差異とし、固定費能率差異は操業度差異に含めて把握しましょう。

製造間接費総差異の分析方法まとめ
4分法 3分法① 3分法②
予算差異 予算差異 予算差異
変動費能率差異 能率差異 能率差異
固定費能率差異 操業度差異
操業度差異 操業度差異

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