仕訳対策教材「重要仕訳TOP100」

簿記3級 重要仕訳TOP100「固定資産の購入(消耗品と同時購入)」

仕訳問題

難度:高・・低

重要度:A・B

業務用パソコン3台( @¥ 300,000 )と事務用消耗品 ¥ 50,000 を購入し、代金は月末に支払うことにした。なお、パソコンの設置費用 ¥ 30,000 は現金で支払った。

勘定科目は次の中から最も適当なものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 備品
買掛金 借入金 未払金 仕入
支払手数料 消耗品費 雑費 保管費

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品 930,000 ※1 未払金 950,000 ※2
消耗品費 50,000 現金 30,000

※1 @300,000円×3台+30,000円=930,000円
※2 @300,000円×3台+50,000円=950,000円




解説

固定資産の購入(消耗品と同時購入)に関する問題です。

本問は、取引を「備品の購入に関する取引」と「消耗品の購入に関する取引」の2つに分けて考えましょう。

備品の購入に関する取引

問題文に「業務用パソコン3台( @¥ 300,000 )…を購入し、代金は月末に支払うことにした」とあるので、備品の増加および未払金の増加として処理します。

備品の購入代価:@300,000円×3台=900,000円

解答①:備品の購入に関する取引1
(借)備品 900,000
 (貸)未払金 900,000

また、問題文の「パソコンの設置費用 ¥ 30,000 は現金で支払った」から、パソコンの本体代金とは別に設置費用を支払ったことが分かります。

設置費用や仲介手数料など、固定資産を購入するさいに発生する費用(付随費用)は取得原価に含めて処理するので、設置費用30,000円は備品の取得原価に含めて処理します。

取得原価の計算
  • 取得原価=購入代価+付随費用
  • 取得原価:900,000円+30,000円=930,000円
解答②:備品の購入に関する取引2
(借)備品 30,000
 (貸)現金 30,000

消耗品の購入に関する取引

問題文に「事務用消耗品 ¥ 50,000 を購入し、代金は月末に支払うことにした」とあるので、全額を消耗品費で処理します。

解答③:消耗品の購入に関する取引
(借)消耗品費 50,000
 (貸)未払金 50,000

まとめ

以上、①②③の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

田口先生1
田口先生
2018年度の試験までは「購入時に消耗品で処理する方法」と「購入時に消耗品費で処理する方法」の2パターンが出題されていましたが、2019年度の試験から「購入時に消耗品費で処理する方法」に一本化されました。

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重要仕訳TOP100 全問リスト

1.仕入取引(全9問)
2.売上取引(全9問)
3.売上債権・仕入債務(全11問)
4.現金・預金(全12問)
5.金銭の貸借(全8問)
6.仮受金・仮払金・前受金・前払金(全7問)
7.固定資産(全11問)
8.商品券(全2問)
9.消耗品・貯蔵品(全4問)
10.各種税金(全11問)
11.資本取引(全3問)
12.決算整理仕訳(全4問)
13.決算振替仕訳(全3問)
14.その他(全6問)
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