簿記3級 重要仕訳TOP100 手形借入金

仕訳問題

難度:高・・低

重要度:A・B

 佐竹商店から年利率5%、期間6か月の条件で ¥ 2,000,000 を借り入れ、佐竹商店が振り出した小切手を受け取った。なお、利息を含めた金額の約束手形を佐竹商店宛てに振り出した。利息は月割りで計算するものとし、約束手形の振り出しにともなう債務は手形金額で記帳すること。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 受取手形
手形貸付金 支払手形 手形借入金 未払金
受取手数料 受取利息 支払手数料 支払利息

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金
支払利息
2,000,000
50,000

※1
手形借入金 2,050,000 ※2

※1 2,000,000円×5%×6か月/12か月=50,000円

※2 2,000,000円+50,000円=2,050,000円(貸借差額)

解説

 手形借入金に関する問題です。

 本問のように、金銭の借り入れにあたって利息を含めた約束手形を振り出す場合は、以下の3ステップで仕訳を考えると分かりやすいです。

  1. 借り入れた金銭を資産計上する
  2. 利息を計算して費用計上する
  3. 貸借差額を適切に処理する

 問題文の「 ¥ 2,000,000を借り入れ、佐竹商店が振り出した小切手を受け取った」から、2,000,000円の他人振出小切手を受け取ったことが分かります。

 簿記では通貨(硬貨・紙幣)だけでなく通貨代用証券(=すぐに現金に交換できるもの)も現金として取り扱うため、他人振出小切手を受け取った場合は現金の増加として処理します。

  • 簿記上の「現金」
    • 通貨(硬貨・紙幣)
    • 通貨代用証券(他人振出小切手・送金小切手・郵便為替証書)
参考:ステップ1(借り入れた金銭を資産計上する)
(借)現金 2,000,000

 借入金の利息に関しては、「借入時に支払う場合」と「返済時に支払う場合」の2パターンがあります。

 本問は、問題文の「利息を含めた金額」から、借入時に支払ったことが分かります。利息の金額を月割りで計算して支払利息で処理しましょう。

支払利息:2,000,000円×5%×6か月/12か月=50,000円

参考:ステップ2(利息を計算して費用計上する)
(借)現金 2,000,000
(借)支払利息 50,000

 最後に貸借差額を処理しましょう。

 問題文の「利息を含めた金額の約束手形を佐竹商店宛てに振り出した」から、借り入れにあたって借用証書の代わりに約束手形を振り出したことが分かります。

 このような場合は、通常の借入金と区別するために手形借入金で処理します。仕訳の基本的な考え方や処理方法は借入金と同じです。

  • 借用証書による借り入れ:借入金で処理
  • 約束手形による借り入れ:手形借入金で処理
解答:ステップ3(貸借差額を適切に処理する)
(借)現金 2,000,000
(借)支払利息 50,000
 (貸)手形借入金 2,050,000
管理人

返済時に利息を支払う場合は、ステップ2の手続きを飛ばして仕訳を考えましょう。

なお、手形貸付金に関する仕訳は、手形貸付金で出題しています。本問とあわせてご確認ください。

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